中華煎餅シリーズはこれにておしまい。本日は五穀粉を使ったサクサクの食感がおいしい『綜合菇煎餅│色々キノコ中華お好み焼き』のレシピです。
漢字の話。料理名にある「綜合」は「総合」とも書けるのはご存知のとおり。「総」の旧字体は「總」で台湾でも「總合」、「綜合」の両方を同じ意味で使います。
もともとこの二つは別の漢字で、「綜」の本来の意味は“糸をつむぐ” 、これが転じて“一箇所に集める”の意味が生まれました。「綜」の字は中国語では二種類の発音があり、zeng4と糸をつむぐ、Zong1と読めば集めるの意味です。「総(zong3)」はいろいろな説があるのですが、“糸を束ねる”が転じて“まとめる”の意味になったという説が分かりやすいでしょうか。糸に関する別々の漢字が、後に同じ意味を表すようになったのが面白いですね。「綜合」と「総合(總合)」は中国語では声調が違うのでどちらの字か聞けば分かります。
さて、「総」の字を使う熟語は大部分が「綜」の字で置き換えができるのですが、“糸をつむぐ”の意味の「綜」の字に、たとえば「情報錯綜」の「綜」の字は「総」の字で置き換えができません。他にもいくつかあるようですが、日本でならこの熟語だけ覚えておけばいいでしょう(笑)。
本日の料理は五穀粉を使いサクサクの中華お好み焼きを作ります。日本のお好み焼きとは違う独特の食感をお楽しみください。
[材料1]
シイタケ ……… 3個
シメジ ……… 40g
エリンギ ……… 40g
ヒラタケ ……… 40g
エノキ ……… 40g
タマネギ ……… 20g
トマト ……… 半分
[材料2]
五穀米(粉) ……… 30g
米(粉) ……… 40g
サツマイモ澱粉 ……… 10g
卵 ……… 1個
水 ……… 70cc
[調味料]
塩 ……… 少々
[作り方]
1.五穀米、米はミキサーなどで砕いて粉にしておく。材料1のキノコ類はよく洗って水気を切り、すべて糸状に切っておく。タマネギは千切りにする。トマトはみじん切りにする。
2.熱したフライパンに少量の油(分量外)をひき、作り方1のキノコ類とタマネギを炒めて軽く火を通しておく。
3.全ての材料2を混ぜ合わせて生地を作り、作り方2で火を通した材料を混ぜ合わせておく。
4.熱したフライパンに適量の油(分量外)をひき、作り方3の生地を流し込んで両面がきつね色になるまで焼いたら完成。
Point!
フライパンでなく、ホットプレートを使って作った方が簡単です。他の中華煎餅と異なり焼きあがった生地の表面はサクサクパリパリになります。食感を楽しみましょう。
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