2013年12月19日木曜日

南瓜辣醬鍋│ピリ辛カボチャ鍋

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
さて、数日に渡り続いている中華鍋シリーズ、今回は『南瓜辣醬鍋│ピリ辛カボチャ鍋』の紹介です。数日前に紹介した『南瓜海鮮鍋│海鮮カボチャ鍋』と同じくカボチャスープを使った鍋ですが、カボチャの甘みにラー油の辛味を加えて作ります。絶品です。

今回は鍋という漢字の謎に迫ってみましょう。

鍋の字は「金」に「咼」と書きます。金偏はそのまま金属の意味で、鍋そのものが金属で作られていることを表します。そしてちょっと説明が難しいのですが、旁の「咼」は「骨」から「月(肉)」を取り除いた部分、つまり筋肉と骨の接合部「骨のくぼみ」を表す漢字で、「あな」、「くぼみ」という意味があります。形を見るとなるほどと思っていただけるでしょうか?

つまり「鍋」は金属のくぼみ、要は鍋の形そのものを表している漢字なのです。このパーツを使った漢字は他にも水のくぼみ→渦、くぼみを渡る→過、神の不在(くぼみ)→禍などの漢字があります。納得していただけましたでしょうか?

さて、この「咼」には対義語というか意味が逆のパーツがあり、「畐」がそれにあたります。こちらは「くぼみ」ではなく、お皿の上にたくさんのものが乗って「盛り上がっているもの」を表す象形文字です。ちょうど凸と凹のような関係ですね。部首を入れ替えるとそれぞれほぼ正反対の意味になるのも面白い部分です。特に神の恩恵がたくさん積み重なったことを表す「福」の字は良く使いますね。他はあまり使いませんが、「逼(せまる)」や、浴室を表す「湢」などの字もちゃんと存在しています。それぞれ「盛り上がる」の意味がきちんと含まれているのが面白いですね。

さらに!日本では使わない漢字ですが「鍢」という字もきちんと存在するのです。これは「鍑」と言う字の異体字なのですが、鍋と同じく釜の一種を表す字のようです。どうやら鉄はくぼませようが盛り上げようが使い道は同じようですね。これらのことからもともと金偏は裏表のない二次元的な金属を表していることも推察できるのですが、これ以上の考察は文学部の方々に任せましょう。

というわけで、今回は鍋という漢字の謎に迫って見ました。料理を食べながら漢字の世界に思いを馳せてみてください。きっと静かに心落ち着けて食事を済ませることができるでしょう。


[材料1]
カボチャ ……… 200g
中華スープ ……… 300cc

[材料2]
鶏肉 ……… 300g
タマネギ ……… 200g
白菜 ……… 適量
ビーフン ……… 適量

[調味料]
ラー油 ……… 大さじ2
オイスターソース ……… 大さじ1
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 大さじ1/2

[作り方]
1.カボチャは皮を剥いてぶつ切りにし、中華スープで煮込んで火を通す。火が通ったらミキサーにかけて粉砕し、ラー油とオイスターソースを加えて味を調える。

2.熱した鍋に少量の油をひき、ぶつ切りにした鶏肉を表面の色が変わるまで炒める。食べやすい大きさに切ったタマネギと白菜を鍋に入れ、作り方1のスープを加えて15分ほど煮込む。

3.ビーフンを加えて火が通るまで煮込んだら、塩と砂糖で味を調えて完成。

Point!
ラー油の量で辛さを調節できます。

塩と砂糖は中華スープとオイスターソースで味を調えてから好みで量を調節してください。

鶏肉以外の肉類との相性も絶品です。好みで変えてください。

野菜を煮込むならスープの量を増量してください。鍋料理ですので、その他の具材は好みのものを各種加えてアレンジして作りましょう。



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