2013年11月28日木曜日

新吉士鱸魚│スズキのから揚げオレンジソースかけ

難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
本日は「中餐丙級證照」シリーズから『新吉士鱸魚│スズキのから揚げオレンジソースかけ』のレシピを紹介します。さわやかなオレンジの酸味と旨味いっぱいのスズキを蒸して作る料理です。作るのは簡単なのですが、スズキの下処理をしっかりしないと非常に残念な料理になってしまいます。気合を入れて作りましょう。

今回の調理に使うオレンジはご存知アメリカを代表する農産物です。アメリカのオレンジ農家協同組合が販売する「Sunkist(サンキスト)」ブランドは世界中で有名で、中国語で「香吉士」と書きます。料理名は「新吉士」と漢字が違うのですが、その辺は大人の事情ということでしょう。

さてこの「香吉士」、実はサンキストの中国語名という以上にもう一つ重大な意味があります。世界を席巻する日本の人気漫画ワンピースに登場する人気キャラ「サンジ」の中国語名がこの「香吉士」なのです。(グーグルで画像検索するとどのくらいヒットすることか…。)

「香吉士」だけ検索すれば、サンキストのサイトにたどり着けないくらいワンピース関連のサイトがヒットします。検索エンジンももうちょっと賢くなって欲しいものです…。

この料理は本来バレンシアオレンジなどのスイートシトラスを使って調理します。しかし日本で作るならコタツの上にあるミカンやポンカンを使って和風の味わいを追求してもよいでしょう。何度も言いますが、スズキのした処理はしっかりと!晩御飯のメインディッシュにふさわしい見事な料理ができますので、ぜひ挑戦して下さい。


[材料]
スズキ ……… 1匹
オレンジ ……… 2個
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[調味料1]
塩 ……… 小さじ1
味の素 ……… 小さじ1/4
酢 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ2
水 ……… 100cc


[調味料2]
片栗粉 ……… 大さじ4
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 小さじ2

[作り方]
1.オレンジ2個の皮をむき、厚さ1cmほどの輪切りにする。最も小さい両端の部分を4つ取り、ジュースを絞る。残りは装飾に使う。

2.スズキは内臓を抜くなどの下処理(→Point参照)をしっかり行った後、身に十字の切れ目を幾つか入れる。調味料2の塩と酒を振りかけて両面に良くなじませておく。これに片栗粉をまぶしてよく刷り込み衣をつける。

3.鍋に揚げ物油を入れ160-170度に熱した後、作り方2のスズキを入れて揚げる。中までしっかり火を通し、取り出して油を切っておく。

4.作り方1で絞ったジュースを鍋に入れて沸騰させ、調味料1と残りの果肉を加えて中火で1分ほど煮込む。水溶き片栗粉でとろみをつけソースの完成。

5.器に盛りつけたスズキのから揚げにオレンジの果肉を飾りつけ、上からソースを掛けて完成。

Point!
スズキの内臓は腹膜も一緒に完全に取り除きましょう。少しでも残ると魚の臭みとオレンジジュースの酸味が合わさって独特の不味さになり、とても食べられません。内臓だけはしっかりと処理してきれいに洗ってください。

スズキの大きさによっては鍋で上げられないこともあるでしょう。そういう時は切り身を使ってください。

バレンシアオレンジなどのシトラス系で作ると甘みのある洋風のソースになりますが、酸味の強い柑橘類で作るとまた別の風味が出ます。柚子、ポンカン、グレープフルーツなどを好みで使ってみてください。日本人には日本の柑橘類を使った方がおいしく食べられると思います。

添えた果肉は実と一緒に食べます。酸味が強すぎる場合は添えるだけでいいでしょう。








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