本日のレシピは『甜不辣│台湾おでん』、中国語でテェン・プー・ラーと発音し、そのまま日本の「テンプラ」が名前の由来になっています。
このブログでは以前『天婦羅│台湾式てんぷら』という料理を紹介しています。字面からすれば、こちらの方が本物の天婦羅のようですが、はたして両者の関係は如何に?
台湾の「てんぷら」はいわゆる関西のてんぷらで、関東ではさつま揚げと呼ばれる魚のすり身を上げたものです。関東で言う衣を付けて揚げるてんぷらは「炸蝦」などと呼ばれます。
『甜不辣』と『天婦羅』ははっきり区別のある料理ですが、筆者も時々間違えて注文してしまうほど紛らわしい料理でもあります。
『甜不辣』は揚げた魚のすり身を他の具と一緒に煮込んだものをスープと一緒に食べるスタイル。『天婦羅』は揚げた魚のすり身をそのまま食べるスタイルです。
日本で関東式のてんぷらを食べた台湾人は、更に混乱してしまうらしく定期的にインターネット上で議論が交わされています(笑)。もし台湾人に質問されたら、きちんと答えられるようにしておきましょう。
魚のすり身を使って一から作ってもいいですが、手間が掛かるので今回は「さつま揚げ(関西でいうてんぷら)」を使って調理します。まぁ…ほとんどそのまま日本のおでんなので、日本のおでんの素を買ってきてさつま揚げを入れるだけで再現できてしまいます。 せめて『海山醤』くらいは手作りして台湾の雰囲気を出しましょう。
[材料]
さつま揚げ ……… 300g
油揚げ ……… 300g
大根 ……… 600g
つくね ……… 300g
海山ソース ……… 適量
[調味料]
チキンスープ ……… 2000cc
(中華スープでもよい)
カツオブシ ……… 10g
醤油 ……… 適量
[作り方]
1.大根は皮をむいて食べやすい大きさに切る。カツオブシは粉末にする。さつま揚げは食べやすい大きさに切る。
2.沸騰させたチキンスープに、大根、さつま揚げ、油揚げ、つくね、カツオブシを加え煮込んで火を通す。
3.各自の器に具を取り分け、好みで醤油で味付けする。海山ソースを配して完成。
Point!
市販のおでんの素にさつま揚げを入れて煮込むだけで立派な『甜不辣』ができます。具には決まりはありませんが、台湾の『甜不辣』は日本のおでんのように多様でもありません。油揚げ、大根、つくね、豬血糕、サトイモなどが定番です。
スープの味は塩や味の素を使って各自で調節して下さい。
さつま揚げを自作する場合は難易度が高くなります。『天婦羅│台湾式てんぷら』の記事を参考にしてください。
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