本日は台湾旅行では定番のデザート『芋圓│芋円、タロイモの白玉』のレシピを紹介します。台湾の伝統的なお菓子で、多くの日本人が訪れる九份にも有名店があります。台湾旅行時に食べたことのある人も多いことでしょう。
『芋圓』は戦後すぐの1946年、瑞芳に住む蔡林保雲という女性によって開発されたといいます。1938年に結婚し瑞芳に嫁いだ保雲さんは、雑貨店を経営していた嫁ぎ先で梅干を売って道行く人の喉の渇きを癒していたそうです。その後カキ氷を売り始めたのですが、タロイモの好きな保雲さんはどうにかして新しい食感を得ようと試行錯誤し、1946年にこの『芋圓』を開発したのだそうです。
保雲さんが芋圓を開発した店は、現在は『保雲芋圓』と呼ばれ、保雲さんの孫らによりいまでも経営が続けられています。瑞芳は九份へ移動するときの足がかりとなる駅で、『保雲芋圓』は瑞芳駅の真正面にあります。
台湾の食の歴史をたどるなら絶対にはずせないポイントです。記事の最後に『保雲芋圓』の詳しい場所(といっても瑞芳駅の真正面なんですが…)を記しておきますので、興味のある方は元祖の味をぜひお楽しみください。
今回はサトイモを使っていますが、サツマイモや豆類でも作れます。色々な材料で試してみてください。
[材料1]
サトイモ ………600g
片栗粉 ……… 300g
砂糖 ……… 大さじ3
[材料2]
水 ……… 1600cc
砂糖 ……… 適量
片栗粉 ……… 適量
[作り方]
1.サトイモはよく洗って皮をむき、さいの目に切っておく。水1600ccを沸騰させ切ったサトイモを煮て火を通し、ボウルに中などでヘラなどを使って潰す。熱いうちに砂糖を加えて混ぜ合わせ、常温になるまで冷ます。
2.作り方1のサトイモ餡に片栗粉を3-4回に分けて加え、手で握りつぶすようにしながら混ぜ合わせる。手にくっつかなくなるまで片栗粉を加えたら、細長く伸ばして2-3cmほどの大きさの塊を作る。
3.水(分量外)を沸騰させ、切り分けた芋圓を入れる。芋圓が浮かんで来たらざるなどですくい器に分ける。
4.作り方1で芋圓を煮た水に適量の砂糖(と水)を加えて味を調え、作り方3の芋圓に注いで完成。
Point!
片栗粉以外でも作れます。サツマイモ澱粉やコーンスターチ、米粉などを混ぜ合わせて好みのプリプリ感を探してください。台湾でもお店によって使う澱粉の種類がまったく違います。サトイモ以外の材料を使えば、台湾のカキ氷や『豆花』でおなじみの『地瓜圓(サツマイモ)』、『緑豆圓(緑豆)』、『紅豆圓(アズキ)』、『南瓜圓(カボチャ)』などが作れます。筆者は比較的澱粉質の多い果物であるバナナを使って『香蕉圓』を作ってみたことがあります。たぶん史上初だと思いますが、そのまま夜市の定番になりそうなくらい美味しいものができました(!)。超おすすめです。
砂糖水のスープは熱しても冷やしてもおいしく食べられます。季節や体調に合わせて温度を調節してください。
作った芋圓は煮る前なら冷凍保存が可能です。
砂糖水以外のスープでももちろん食べられます。台湾ではココナッツミルクや黒糖シロップなどをかけて食べることが多いようです。出汁で作った塩気のあるスープも意外にかなり合います。
元祖『保雲芋圓』はこちら。
保雲芋圓
住所:新北市瑞芳區瑞芳街6號(瑞芳駅の真正面です。)
電話:02-2497-4268
営業時間:9:00~21:00
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