第六十一首 大吉
日上吟詩月下歌逢場作戲笑呵呵
相逢會處難藏隱
喝啋齊聲嗹哩囉
意訳:
日上吟詩月下歌
日中は詩を読み夜間は歌を歌う。
逢場作戲笑呵呵
不真面目に暮らしてよく笑う。
相逢會處難藏隱
これは逃れられない運命だ。
喝啋齊聲嗹哩囉
しかしそうしていても物事は上手く行ってしまうのだ。
説明:
楽観的に行きましょう。
毎日愉快に楽しく笑って過ごすだけで、大きな成果が転がり込んできます。
暗く考えてはいけません。
明るく考えて適当に日々暮らすだけで英雄になれてしまうというあたり籤です。
故事:
廝養卒走燕取歸趙王
蘇小妹難夫
第六十二首 中中
晨昏全賴佛扶持
雖是逢危不見危
若得貴人來接引
此時福祿自相隨
意訳:
晨昏全賴佛扶持
運命はすべて仏によって決められている。
雖是逢危不見危
仮に危険があっても、仏が助けてくれるだろう。
若得貴人來接引
もし仏の導きがあったのなら、
此時福祿自相隨
それに従えば万事上手く行くのだ。
説明:
トラブルはあるかもしれませんが、特に気にすることはありません。
全ては仏の知るところで、あなたが対処するまでもなく危険は去ることでしょう。
もしあなたの霊感、仏心に感じるものがあるならば、その感覚にしたがって進めばいいのです。
何があっても特に何もしなくていいよという籤です。
故事:
呂蒙正破窯守困
唐僧得道
第六十三首
昔日行船失了針
今朝依舊海中尋
若還尋得原針在
也費工夫也費心
意訳:
昔日行船失了針
羅針盤を失った船は、。
今朝依舊海中尋
当てもなく海をさ迷うばかりである。
若還尋得原針在
もし元の航路に戻りたいなら、
也費工夫也費心
非常な困難と多大な時間がかかるだろう。
説明:
目的を失って広大な海で迷っていることを暗示するハズレ籤です。
このままでは、どこにもたどり着けません。
改めて指針を探そうにもそれには大きな困難が伴います。
しかしそれを行わないことには今の状況を抜け出すことはできません。
ここが踏ん張り時です。
早く羅針盤を修理しましょう。
故事:
黃孝子萬里尋親
女媧氏煉石
第六十四首
譬若金鱗放碧漪暗遭羅網四邊圍
思量無計翻身出
命到泉關苦獨悲
意訳:
譬若金鱗放碧漪
大海の魚を小さな池に押し込める。
暗遭羅網四邊圍
いつ釣り上げられるか分からず、しかも逃げ場はない。
思量無計翻身出
自分ではどうすることもできないのだ。
命到泉關苦獨悲
こうして一人悲しみにくれるだけである。
説明:
金のウロコを持つというあなたは、それゆえに小さな池に捕らえられています。
自分では逃げ出すこともできず、しかもいつ釣り上げられてしまうかさえ分かりません。
池の中には仲間もいません、一人悲しみにくれるしかないのです。
もうどうすることもできません。
なんとも悲しいハズレ籤です。
故事:
石崇被害
馬前覆水
覆水難收
第六十五首
眼前歡喜未為歡危不危兮安不安
割肉成瘡因甚事
不如守舊得安全
意訳:
眼前歡喜未為歡
目前には楽しいことがあるが、その実そうではない。
危不危兮安不安
危なそうなものは危険ではなく、落ち着いて見えるものが不安定である。
割肉成瘡因甚事
右から左にものを動かすだけで火傷をしてしまうだろう。
不如守舊得安全
今は何も手を触れないほうがよい。
説明:
今あなたが見ている全てのことは真実ではありません。
その偽の事実に踊らされて、対処しようとすると、それだけで余計な傷が付きます。
膿を出すにも肉を切り開いて傷を作らなければなりません。
ある部分を補おうとすると、別の部分が欠けてしまうのです。
今は何も手をつけずにいましょう。
それしかありません。
故事:
越王句踐棲會稽山
孫臏困龐涓
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