さて、「XO醤:エックスオージャン」と呼ばれる調味料の名を聴いたことのある方も多いと思います。XO醤は1980年代に香港で開発された新しい調味料で、その味の良さから瞬く間に中華料理界、特に香港と台湾で広く使われるようになりました。台湾では少々値が張りますが、普通にスーパーマーケットで買えるほど一般的な調味料です。干しエビや干し貝柱を原料としますが、製造元ごとにまったく作り方が異なり、その多くは作り方が非公開です。高級レストランでは自前のXO醤を販売していることもあります。
さまざまな料理に使われるほか、そのまま酒の肴として食べられるほどで、この調味料を使う料理はもれなく高級料理に分類されるほど、深いコクと高級感あふれる旨みを誇ります。ゆで卵にXO醤をかけただけで、あら不思議、なんともいえない高級感が…。それほどの調味料なのです。台湾旅行時にぜひ一瓶購入して帰って欲しいモノの一つです。
さて、日本のスーパーマーケットでもXO醤が売っていることがありますが、実は日本製のものは中華製のものに比べ味が一枚も二枚も落ちます。実際食べてみて「なんだ、たいしたものじゃないじゃないか」と失望されても悲しいのですが、原材料費を押さえるためらしいので仕方ないですね。いつか本場のXO醤を手に入れて本物の味をお楽しみください。
本日はそんなXO醤を使った、中華焼きそばの作り方を紹介します。旨い!
(写真はニラとモヤシを使ったXO醤炒麺)
難易度:
☆☆
調理時間:
30分以内
材料:(1人分)
焼きそば用麺 ……… 150g
タマネギ ……… 1/4個
イカ ……… 50g
エビ ……… 30g
水 ……… 100cc
調味料:
XO醤 ……… 大さじ3
オイスターソース ……… 小さじ1/2
塩 ……… 小さじ1/4
作り方:
1.鍋に水(分量外)を沸騰させ、焼きそば用麺を入れて軽くほぐす。ほぐれたらすぐに取り出し、少量のサラダ油(分量外)をまぶしておく。
2.タマネギは皮をむき、よく洗って薄切りにする。イカは千切りにする。エビは皮を剥き、熱湯をかけて臭みを抜いた後、冷水に付けて取り出し、水気を切っておく。
3.熱した鍋に多めにサラダ油(分量外)を引き、作り方1の麺を入れる。両側に軽く焦げ目が付くほど炒める。続いてタマネギを入れ、2分ほど炒めて火を通した後、エビ、イカを加えて麺と絡ませる。
4.水、XO醤、オイスターソース、塩を加え麺と混ぜ合わせながら水気が無くなり麺からパリパリと音がするまで炒めて完成。
Point:
生めんを使う場合は作り方1を省略してください。
麺をかたやきそばに代え、作り方4までソースだけ作って水分を飛ばさずに水溶き片栗粉でとろみをつけると、これまたものすごくおいしい『中華風かたやきそば』の完成です。
ここで加えているエビ、イカはあくまで具の一例ですが、XO醤は魚介類との相性が非常によいのです。白身魚やベーコンに代えたり、モヤシ、ネギ、ゴマなどを加えたりと具は好みで変えましょう。
台湾のスーパーで購入できる本場XO醤は一瓶400-500gで1500-3000円くらいです。エビ、イカ、カラスミなどベースとなる材料が違なるさまざまな種類があります。ぜひお土産にどうぞ。
先日紹介した『蘿蔔糕│大根餅』のソースとしても抜群です。水溶き片栗粉でとろみをつけたあんかけのXO醤かたやきそばを大根餅の上に乗せて食べたりします。ぜひお試しあれ。
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