洋風中華『蕃茄燒雞肉|鶏肉のケチャップ煮』のレシピを紹介します。鶏もも肉とトマトをケチャップで煮込んだ料理です。
トマトに含まれる有効成分はリコピンといいます。健康に関心のある方なら良くご存知でしょう。リコピンは抗癌、抗高血糖など様々な効果を持ちますが、これらの薬理効果はすべてリコピンの持つ抗酸化作用に由来します。
リコピン(最近はリコ"ペ"ンと呼ぶことのほうが多いです)は、カロテノイドの一種です。カロテノイドとは天然に存在するC40H56の化学式を持つ色素の総称で、リコピンの他にもニンジンのβカロテンなどが有名です。炭素と水素だけから成るものをカロテノイド、窒素や硫黄を含むとキサントフィルと呼びます。リコピンは炭素と水素だけからなるのでカロテノイドの一種です。カロテノイドは極性がほとんどないため水には溶けません。リコピンは13個もの二重結合を持ち、この二重結合により強力な抗酸化作用(還元作用)を示します。…この辺は大学専門教育のレベルなので、興味がある方は生化学などの教科書を買って読んでみましょう。
というわけでリコピンはその優れた抗酸化作用と"無害性"から、健康食品として、また食品添加物として世界中で利用されています。過熱で変性もせず、むしろ加熱することで体内への吸収が増加します。「トマトが赤くなると医者が青くなる」という格言の通り、まさに悪いとこなしの食品です。
トマトは鶏肉との相性がよいので、世界各国各地域で様々な料理が生まれています。いろんなトマト料理を身に付けて健康に過ごしましょう。
[材料]
骨なし鶏もも肉 ……… 500g
トマト ……… 2個(200g)
ニンニク ………10g
タマネギ ………60g
[調味料]
ケチャップ ……… 大さじ4
砂糖 ……… 大さじ1
水 ……… 200cc
[作り方]
1.骨なし鶏もも肉を一口サイズに切っておく。タマネギとトマトを食べやすい大きさに切る。ニンニクをみじん切りにする。
2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、タマネギとニンニクを入れて香りが出るまで炒める。続いて鶏肉を入れて表面の色が変るまで中火で炒める。最後にトマトとすべての調味料を加え、蓋をして約20分ほど弱火で煮込んで完成。
Point!
仕上げにゴマ油を振りかけると中華風に、オリーブオイルやバジルを振りかけるとそのまま西洋風になります。水の代わりにコンブ出汁を使うと和風にもできます。
ジャガイモや豆類を加えてもよいでしょう。
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