台湾の家庭料理『金針赤肉湯│豚赤身と金針菜のスープ』のレシピを紹介します。台湾名産の金針菜でだしを取ったスープで脂身の少ない豚肉を茹でて作る料理です。不思議な清涼感と旨味の楽しめる台湾ご当地料理です。
金針菜(Hemerocallis citrina)は台湾東部で栽培されている野菜で、和名はありません。日本には自生していませんが、ニッコウキスゲやワスレグサ(H. fulva)などが近縁の植物です。日本ではワスレグサと呼ばれることがありますが、正確には別の植物です。ちなみにワスレグサはワスレナグサと紛らわしいですが別の植物なので注意しましょう。日本で最も近縁の植物はユウスゲ(H. citrina var. vespertina)だと思われます。
金針菜は日本のワスレグサとよく混同されますが、ワスレグサは(食べられるか食べられないかは別にして)通常は食用にしないので注意しましょう。
台湾では台東の太麻里、花蓮富里の六十石山、玉里の赤科山で大規模に栽培されており、夏季には視界を埋め尽くす黄金の花の海を見ることができます。どこも田舎で行くのが大変ですが、一見の価値があるので台湾で特別な観光をしたい方は花の季節に合わせて訪れてみましょう。
金針菜は英名をDaylilyといい、学名もHemera(日) + kallos(美)から来ています。花が一日で閉じてしまうため名づけられました。そのため栽培地の花の海は一年でわずか数日、長くても一週間ほどしか見ることができません。しかしこれをみるために時間とお金を使う価値は確かにあります。興味がある方はぜひ自分の目で確かめてみましょう。
[材料]
豚赤身 ……… 100g
金針菜 ……… 10g
ショウガ ……… 10g
片栗粉 ……… 小さじ1/2
水 ……… 600cc
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.金針菜を水に浸けて柔らかくしておく。ショウガを千切りにする。
2.豚赤身を薄切りにして表面に片栗粉をまぶしておく。沸騰させたお湯に豚肉を入れて色が変わるまで茹でてから取り出しておく。
3.鍋に水とショウガを入れて加熱し、沸騰させる。沸騰したら弱火にして2-3分煮込み、作り方1の金針菜と作り方2の豚赤身を入れて再び沸騰させる。沸騰したら3分ほど煮込み、最後に塩を加えて味を調えたら完成。
Point!
金針菜は食べられます。
他に具を加えたいなら、クリやギンナンを加えてみましょう。
脂身を使うと金針菜のダシが出にくくなります。
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