伝統台湾料理『擔仔麵│タンツー麺』のレシピを紹介します。『滷肉飯』などにも使う肉燥と茹でたエビを麺に乗せ、海鮮ダシで食べる台湾伝統の麺料理です。上に乗せる『肉燥』から作ってみます。
『擔仔麵』の擔仔とは台湾語で天秤棒のことです。先日紹介した四川料理『擔擔麵│担々麺』の擔擔と同じく担ぐ道具を意味し、天秤棒で食器や食材を担いで売り歩いたことに由来しています。
古くから台湾の中心であった台南で、漁民が台風で船を出せない時期に日銭を稼ぐために天秤棒を担いで麺を売り歩いたのが発祥です。詳しくは過去の記事を参照してください。
名古屋のご当地料理『台湾ラーメン』はこの『擔仔麵』を大幅にアレンジしたものです。麺料理という以外ほぼ原形はのこっていませんが、それでも根底に流れる哲学は共通しています。どこが共通していて、何が変えられているのか、台湾人が何を好み、どこが日本で受ける要因になったのか、食べ比べて分析してみましょう(笑)。
それではレシピです。
[材料](肉燥)
豚ひき肉 ……… 400g
エシャロット ……… 50g
ネギ ……… 50g
水 ……… 1000cc
[調味料](肉燥)
五香粉 ……… 小さじ1/2
醤油 ……… 200cc
砂糖 ……… 大さじ2
[材料]
エビ ……… 2匹
麺 ……… 100g
モヤシ ……… 20g
ニラ ……… 15g
[調味料]
肉燥 ……… 大さじ2
海鮮スープ ……… 150cc
塩 ……… 少々
[作り方](肉燥)
1.エシャロットとネギをみじん切りにする。
2.フライパンに大さじ3のサラダ油をひき、エシャロットとネギを弱火でキツネ色になるまで炒める。続いて豚ひき肉を加えて色が変わるまで散らしながら炒める。
3.水と醤油を加えて沸騰させたら、五香粉と砂糖を加え、弱火で30分に詰めて完成。
[作り方]
1.モヤシのヒゲを除いておく。ニラを食べやすい長さに切る。鍋に海鮮スープを沸騰させ、塩で味を調えておく。
2.沸騰したお湯で麺を茹で、火が通ったら器に盛り付けて海鮮スープを注ぐ。 麺を茹でたお湯でニラとモヤシをさっと茹でて火を通し、麺の上に盛り付ける。麺を茹でたお湯でエビを茹でて火を通す。最後に肉燥を麺の上に乗せ、上にエビを乗せて完成。
Point!
海鮮スープでなくても作れます。好みのスープで作りましょう。
肉燥はごはんに乗せたり野菜炒めに絡めたりしても使えます。
写真のように肉燥で煮込んだゆで卵を添えることもあります。好みで作ってみましょう。
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