上海の家庭料理『上海菜飯│上海風チンゲンサイとチャーシューご飯』のレシピを紹介します。チャーシューを混ぜ込んで炊いたご飯に、みじん切りにしたチンゲンサイを混ぜて作るご飯料理です。チャーシューの旨味と塩気、チンゲンサイのほのかな苦みがおいしいです。
この料理の元祖である『菜飯』はもともと浙江省の郷土料理でした。これが戦前、東洋のパリと呼ばれた上海で苦力たちの食事として広まり、上海当地の料理となります。
戦前の上海は西洋列強の租界が発達し、それは豪華絢爛な東洋一の美しい都市であったと言います。また昼の上海が見せるきらびやかな顔の裏、夜にはギャングらが闊歩しアヘンの煙が立ち上る「魔窟」であったとも言われています。多くの日本人がもつ上海のイメージはおそらくこの時代から戦後1980年代にかけてまで、香港の発展にお株を奪われた退廃した上海のイメージではないでしょうか?
しかし80年代後半から政府による潤沢な資金がつぎ込まれ、上海はここ十数年で過去を上回る近代都市へと変貌を遂げました。上記のようなイメージを持って上海を訪れた人は、一様に「え?こんなに発展してるの?!」と驚きます。そしてその発展は現在も続いています。一年ごとに拡大を続ける今なお成長中の都市でもあります。
そんな上海のご当地料理、簡単に再現できますので挑戦してみてはいかがでしょうか?
それではレシピです。
[材料]
米 ……… 2合
水 ……… 適量
チャーシュー ……… 200g
チンゲンサイ ……… 60g
[調味料]
塩 ……… 小さじ1
[作り方]
1.チャーシューをみじん切りにする。チンゲンサイをみじん切りにする。
2.よく研いだ米と適量の水、チャーシューと炊飯器の内鍋に入れて炊く。
3.フライパンに薄くサラダ油(分量外)をひき、チンゲンサイを中火で炒めて火を通す。火が通ったら小皿に取り分けておく。
4.作り方2の米が炊けたらそのまま15分ほど蒸し、 作り方3のチンゲンサイを混ぜ込んで完成。
Point!
チンゲンサイは米を蒸しているときに炒めるとよいでしょう。
すでに炊きあがった白飯にチャーシューと塩、チンゲンサイを混ぜ込んでも作れますが、チャーシューの旨味が米に染みないので少し風味が異なります。炒飯にした方がよいでしょう。
米だけを炊くときよりも気持ち水を多めに入れましょう。
チャーシューの代わりにハムやソーセージを使っても作れます。
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