台湾の家庭料理『豆瓣魚片│白身魚の豆板ソースかけ』のレシピを紹介します。白身魚に豆板醤ベースのソースをかけ、電子レンジで加熱して作る簡単料理です。ソースの作り方がポイントですので、覚えておきましょう。
豆板醤は日本でもおなじみの中華調味料です。中国語では「豆瓣醬」とかかれます。日本に渡って来た時に「板」という簡単な漢字で書き替えられてしまいましたが、「豆瓣醬」が正しい表記です。ただ板も瓣も中国語の発音は同じため日本語の表記で書いても通じはします。
「瓣」の部首はなんとも珍しい「瓜」。 もともとは「瓜の種」を表す感じでしたが、後に植物の薄い膜で自然に開く部分、例えば「花びら」や「がく」の部分の意味、またそれらを数える量詞としても使われるようになりました。花瓣(花弁)などのように使います。ちなみにニンニクを数えるときの「1かけ、2かけ」の単位には「蒜頭 ……… 1瓣」のようにこの瓣を使います。本草書などの古典や現代のレシピ、また植物図鑑などではよく見かける漢字です。
豆板醤以外の日本語では「弁」 の一字で代用しますが、「弁」の字はこの「瓣」以外にも様々な漢字の代用として使われるので覚えておきましょう。
例えば関西弁、弁護士などに使われる「弁」は話すことを表す「辯」の代用です。
また勘弁、弁当(もともとの意味)などでは、正しいか正しくないかを分けるという意味の「辨」という字の代用として使われています。東洋医学でいう「辨証論治」いう単語にも使われます。
あとは処理するという意味の「辦」の代用として、弁償、弁理士などに使われます。弁護士の弁と弁理士の弁はもともとの意味も漢字も異なることを覚えておくと、いつか役に立つかもしれません。ちなみに弁護士は中国語で「律師」といいます。法律の専門家であることをよく表した漢字ですね。
また弁は満州族男子の伝統的な髪形である辮髪を意味する「辮」の代用字としても使われます。
「弁」は小学校で習う簡単な字ですが、こうしてみるといろいろと難しい背景があるのですね。
[材料]
白身魚切り身 ……… 200g
ニンニク ……… 10g
ネギ ……… 10g
[調味料]
豆板醤 ……… 大さじ2
甘酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/2
水 ……… 大さじ1
ごま油 ………小さじ1
片栗粉 ……… 少々
[作り方]
1.白身魚切り身の表面にソースが絡みやすいように軽く包丁で切れ目を入れて容器に乗せておく。
2.ニンニクをみじん切りにし、すべての調味料と混ぜ合わせてソースを作る。これを作り方1の白身魚の上にかける。
3.作り方2の白身魚切り身を乗せた容器にラップをかけ、電子レンジで4-5分中に火が通るまで加熱する。ラップを取り、みじん切りにしたネギを散らして完成。
Point!
切り身の厚さによって加熱時間が変わります。ラップをしていますが、余り加熱しすぎると旨味が逃げてしまうので、最適な加熱時間を心がけましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿