台湾生まれのタイ料理『檸香蒸鮮魚│白身魚の中華風レモン蒸』のレシピを紹介します。まるごとの白身魚にナンプラーとレモン汁でさっぱりとした味付けをし、蒸して作る料理です。夏バテなどで食欲が低下しているときは、こういう酸味の強い料理が良いですね!
ナンプラーは中国語で「魚露」と書きます。露をはじめとする雨冠の漢字は気象現象を表します。天気予報などでよく使われる雨冠の漢字を抜き出してみましょう。
まずは「雨 yu3」、中国語の文法では気象現象は主語と動詞の順番が日本語とは逆になります。下雨(雨が降る)、下雪(雪が降る)、刮風(風が吹く)、打雷(雷が鳴る)、閃電(稲妻が閃く)などなど、勉強中の人は覚えておきましょう。
他にも「雪 xue3」、「雲 yun2」、「雷 lei4」、「電 dian4」、「霜 shuang1」、「霞 xia2」、「雹 bao2」、「露 lu4」、「霧 wu4」、「霊 ling2」、「震 zhen4」、「零 ling2」などは日本語と同じ意味でもよく使います。気象以外を意味する字もありますが、全部読めますか?
また日本ではほとんど使いませんが、台湾ではときどき見かける少し難しい漢字として「雯 wen2」、「霖 lin2」、「霰 xian」、「霽 ji4」、「靄 ai3」、「霹 pi1」、「靂 li4」、「靈 ling4」などがあります。人名やお寺の名前などを注意しておくと見つかります(笑)。
さていくつかの中国語のサイトで、雨冠の漢字でもっとも画数が多いのは「靐 bing4」という字があげられています。「雷」を三つ集めた字で39画もあります。意味は文字通り「雷の音」です。
しかし!それは標準語に限った話!古代中国の方言までを網羅した時点には「䨻 beng4」という52画もある字が紹介されています。蜀(四川省)の方言を表す字だそうで、意味は「雷の音、大きな音」(笑)。きっと靐よりも大きな音なのでしょう。この字がフォントとして登録されていることにも驚きです。
(↑標準の大きさだと字がつぶれるので、bing と beng だけは文字を大きくしています。)
雷を三つと四つで意味も覚えやすいですが、なかなか使う機会はなさそうです。店名などにするとニュース番組がやってくるかも知れませんね。
大人になってしまうと学生の頃のように新しい漢字を勉強する機会が少なくなります。すでに知っている漢字でも旧字体や成り立ち、熟語などを調べていくと面白い発見があるものです。当ブログで中華料理をおいしく学びながら、漢字も学んでしまいましょう(笑)。
[材料]
白身魚 ……… 1匹(約400g)
レモン ……… 1個
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 1本
ネギ ……… 20g
[調味料]
ナンプラー ………小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
醤油 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
[作り方]
1.白身魚のうろこを引き、内臓を除いて身に数本の切れ目を入れておく。ニンニク、トウガラシ、ネギをみじん切りにする。
2.レモンを絞り、すべての調味料と混ぜ合わせてソースを作る。
3.耐熱容器に作り方1の白身魚を乗せ、上にニンニク、トウガラシ、ネギを散らす。容器ごと蒸し器にかけ、強火で10-12分ほど蒸して火を通す。作り方2のソースをかけて完成。
Point!
レタスやパセリを添えると見た目が美しくなります。
レモンの薄切りやバターを添えても良いでしょう。
白身魚は一尾丸ごと使います。キンメダイやヒラメがおススメですが、大型の魚の切り身を使っても作れます。
ソースに少量の片栗粉を混ぜて熱し、軽くとろみをつけても良いでしょう。
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