台湾の家庭料理『酒蒸蛤蜊│ハマグリの酒蒸』のレシピを紹介します。ショウガで臭みを抜いたハマグリに少量の料理酒をかけ、蒸して作る料理です。炊飯器でも作れます。
台湾ではハマグリを「蛤蜊」と書きます。中国で使われる中国語では「文蛤」です。台湾では「文蛤」でも通じますが、大陸の方では「蛤蜊」は通じないので注意しましょう。ただし漢字を見せれば、ハマグリの仲間であることはなんとなく分かってもらえます。
面倒くさいことに日本ではハマグリが「蛤」で、アサリを「蜊」と書きます。「蜊」だけでもアサリと読めますが、「浅蜊」と書いた方が分かりやすいです。台湾ではこの二つを合わせて「蛤蜊」、ハマグリの意味なのでどこかで意味が変わってしまったのでしょう。ちなみに台湾ではアサリのことは「花蛤」と書きます。別名も多いですが、本当に面倒くさいですね(笑)。
多くの貝類には虫偏がついているように、古代中国では貝は蛇、蜥蜴、蠍、蛸、蝦などと同じく「虫」の仲間でした。大体手のひらに乗るくらいのサイズで、哺乳類、鳥類ではないものは全部「虫」だったのです。もっと大型になると鰐や鯱のように魚の仲間になります。伝説上の生き物であっても、虫がついているのか魚がついているのかで、大体の大きさを想像することができます。便利といえば便利ですが、現代になって見つかった新種の生物には新しい漢字を作って振り分けるというシステムがあっても良さそうなものです。
元素記号のように、動物の分類で爬虫類、両生類、哺乳類、鳥類などを一文字で表す漢字を作ると便利そうですが、まだそういう議論は行われていないようです。
だれか考案して論文を書いてみてはいかがでしょうか?
それではレシピです。
[材料]
ハマグリ ……… 500g
ショウガ ……… 20g
[調味料]
塩 ……… 少々
酒 ……… 大さじ1
[作り方]
1.ハマグリを塩水に浸けて砂を吐かせておく。
2.ショウガを千切りにし、ハマグリと一緒に炊飯器に入れる。上から塩と酒を振りかけ、蓋をしてスイッチを入れる。8分ほど加熱したら完成。
Point!
炊飯器で作る場合はご飯を炊くモードではなく、加熱時間を調節できるモードで作りましょう。炊飯器にそんなモードが無い場合は、耐熱容器に入れてラップをし、蒸し器で6分蒸せば作れます。
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