台湾の家庭料理『香菇滷牛蒡│ゴボウのシイタケ煮込み』のレシピを紹介します。水で戻した干しシイタケを使って皮をむいたゴボウを煮込んで作る料理です。一度冷やすと味が染みてよりおいしくなります。
この料理は中華料理というより和食なのですが、近年台湾ではゴボウの健康効果が注目されており、ゴボウを使った多くの料理が食べられ始めました。和食も台湾の家庭で作られるときは様々にアレンジして作られます。大体はショウガやニンニクを多めに、最後にごま油を振りかければ中華風になりますので、いろいろな和食で試してみましょう(笑)。
ゴボウの根、牛蒡根はそれ自体が漢方薬となります。また一般の方はあまりご存知ではないでしょうが、種子も悪実(あくじつ)という名前で漢方薬にします。ゴボウの種子はアザミの種のように見た目が刺々しく、まさに悪の実と呼ぶのにふさわしい形状です(笑)。ゴボウもアザミも同じキク科で、割と近縁な植物なので種子が似ているのも当然ですね。
種子には抗菌、利尿作用などがあり、風邪の時に煎じて飲んだり、粉末にしてそのまま服用したりする民間療法もあります。牛蒡根も悪実も、煎じるとさっぱりとしたお茶になり、ノンカフェインですのでお茶としても人気があります。日本でも一時期ブームになっていたようですが、台湾でも健康茶としてまだまだ人気があります。
通常のゴボウの旬は秋から冬にかけてですが、夏には夏ゴボウと呼ばれる新ゴボウが出回り、冬のゴボウよりも香りが高く柔らかいので人気があります。もし見かけることがあれば冬のゴボウと食べ比べてみましょう。
それではレシピです。
[材料]
ゴボウ ……… 600g
干しシイタケ ……… 5個
ショウガ ……… 10g
タマネギ ……… 50g
[調味料]
水 ……… 400g
醤油 ……… 大さじ6
ダシの素 ……… 小さじ1
味醂 ……… 大さじ3
[作り方]
1.干しシイタケを水で戻しておく。ゴボウの皮をむき、食べやすい長さに切り分ける。タマネギを食べやすい大きさに切る。ショウガを薄切りにする。
2.熱したフライパンにショウガとタマネギを入れ、弱火で香りが出るまで炒める。続いてゴボウと干しシイタケ、すべての調味料を加え、強火で加熱して沸騰させる。
3.作り方2の鍋が沸騰したら弱火で30分煮込む。シイタケとゴボウを取り出して小皿にのせ、ラップをして冷蔵庫で冷やして完成。
Point!
煮込んだスープは使いません。余ったら肉類を煮込んだりするのに使いましょう。
ゴボウは皮をむかず、泥を落とすだけでも同じように調理できます。見た目の問題だけなので、どちらで作っても構いません。
八角が手元にある方は、ぜひ一つ二つ加えて煮込んでみましょう。風味が格段にアップします。
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