台湾の西洋料理にあたる『黑胡椒雞排│黒胡椒チキンステーキ』のレシピを紹介します。骨なしの鶏もも肉に黒コショウのソースをかけた料理です。ステーキハウスで食べられる料理なのですが、おいしいので時々家庭でも作られます。
コショウは学名を Piper nigrum といいます。コショウ科コショウ属の植物です。黒コショウは未成熟の果実をゆっくりじっくり乾燥させたもの、白コショウは赤く完熟した果実の皮をはいだものです。同じ植物の身ですが、採取の時期や加工の方法により風味が異なります。日本ではあまり見かけませんが、未成熟の果実を短期間乾燥させた青コショウと呼ばれるものや、完熟した赤い果実をそのまま乾燥させただけ赤コショウと呼ばれるものもあります。
古代エジプトのファラオ、ラムセス二世のミイラの鼻腔には黒コショウが詰められていました。 紀元前1213年にラムセス二世が死んだあと、ミイラ化の儀式で挿入されたものだと考えられています。古代エジプトではインドから胡椒を輸入してミイラを作るのに使っていたようです。その後800年ほどしてギリシャに伝わり、ヨーロッパにコショウが伝わりました。
それからはご存知の通り、ヨーロッパでは大航海時代の終わりまで、コショウは同じ重さの黄金と同じ価値を持ったと言われています。
現在同重量の黄金と同じくらいの価値を持つものと言えば、最先端のスーパーコンピューターや最新鋭の人工衛星くらいでしょうか。しかし現代でも誰もがスーパーコンピューターや人工衛星を求める…、と言うこともないので、やはり中世ヨーロッパのコショウの価値は相当高かったのでしょうね。
それではレシピです。
[材料]
鶏もも肉 ……… 1枚
タマネギ ……… 30g
ニンニク ……… 5g
ピーマン ……… 20g
赤ピーマン ……… 20g
バター ……… 小さじ1
[調味料1]
黒コショウ ……… 少々
[調味料2]
塩 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1
[調味料3]
塩 ……… 少々
醤油 ……… 大さじ1/2
黒酢 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 少々
水 ……… 大さじ2
1.鶏もも肉の骨を除き、筋に包丁を入れておく。皮目に調味料2の塩と酒を刷り込んでおく。タマネギを千切りにする。ニンニクをみじん切りにする。ピーマンと赤ピーマンを千切りにする。調味料1の黒コショウを荒く挽いておく。
2.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、作り方1の鶏もも肉を皮目から焼く。軽く焦げ目がついたらひっくり返して反対側も焦げ目がつくまで焼き取り出しておく。
3.作り方2のフライパンに、作り方1のタマネギとニンニクを入れ、香りが出るまで炒める。続いてバターと黒コショウ、作り方1のピーマンと赤ピーマンを加え、材料に火が通るまで炒める。材料に火が通ったらすべての調味料3を加えて味を調えて加熱して沸騰させる。沸騰したら野菜をフライパンの端に寄せ、空いたスペースに作り方2で取り出しておいた鶏もも肉を戻す。そのまま3分ほど鶏もも肉を焼く。
4.鶏もも肉と野菜を器に盛り付け、フライパンに余ったソースを鶏もも肉にかけて完成。
Point!
市販のステーキソースを使ってもよいでしょう。
黒コショウは最後に振りかけてもOKです。
鶏むね肉でも作れます。
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