台湾の家庭で作られる温かいデザート『鮮奶南瓜湯│カボチャミルク』のレシピを紹介します。煮込んだカボチャを温かい牛乳に浮かべたデザートで、冬は暖かく、夏は冷やして食べます。ほっこり甘いカボチャのスープです。
カボチャは漢字で南瓜と書きますが、中国北東部産の細長い品種を北瓜と呼ぶことがあります。同じカボチャなのに南北と全く反対の漢字を当てることがあるのは面白いですね。
英語では「Pumpkin(パンプキン)」…と呼びたいところですが、 こちらは皮が黄色いもののみの呼び方で、緑色のものは「squash(スクォッシュ)」と呼びます。中身ではなく皮の色で区別するので注意しましょう。日本のカボチャはほとんどが「squash」になります。
カボチャは中国の本草書≪本草綱目≫にも記載があります。ちょっと抜き出してみましょう。
第二十八巻 菜之部三
南瓜
【集解】
時珍曰︰南瓜種出南番,轉入閩、浙,今燕京諸處亦有之矣。三月下種,宜沙沃地。四月生苗,引蔓甚繁,一蔓可延十餘丈,節節有根,近地即著。其莖中空。其葉狀如蜀葵而大如荷葉。八、九月開黃花,如西瓜花。結瓜正圓,大如西瓜,皮上有棱如甜瓜。一本可結數十顆,其色或綠或黃或紅。經霜收置暖處,可留至春。其子如冬瓜子。其肉濃色黃,不可生食,惟去皮瓤瀹食,味如山藥。同豬肉煮食更良,亦可蜜煎。按︰王禎《農書》云︰浙中一種陰瓜,宜陰地種之。秋熟色黃如金,皮膚稍濃,可藏至春,食之如新。疑此即南瓜也。
【氣味】
甘,溫,無毒。
時珍曰︰多食發香港腳、黃膽。不可同羊肉食,令人氣壅。
【主治】
補中益氣(時珍)。
最初は栽培方法が書かれており、後半にその味や調理法などが記載されています。味はヤマイモの陽で、豚肉と一緒に調理、また蜜で煮込むとよいと書かれています。現在の調理法とほとんど変わりませんね。無毒ですが食べすぎると「水虫」を誘発したり、羊肉と一緒に食べると「胸焼けする」とも。当時の迷信でしょうが、一応気にしておきましょう(笑)。
それではレシピです。
[材料]
カボチャ ……… 300g
牛乳 ……… 300cc
水 ……… 300cc
[調味料]
砂糖 ……… 適量
[作り方]
1.カボチャの種を除き、一口サイズに切り分ける。
2.鍋にお湯を沸騰させ、作り方1のカボチャを入れて10分ほど煮込んで火を通す。
3.作り方2の鍋に牛乳と適量の砂糖を加え、弱火で沸騰するまで煮込んだら完成。
Point!
カボチャを煮込んだお湯にそのまま牛乳を加えて伸ばします。全量を牛乳で作ると焦げることがありますので注意してください。
皮付きのまま調理していますが、好みで除いてください。出来上がったものをミキサーにかける場合も皮をむいておきましょう。
砂糖の量は大さじ1/2~2くらいが目安です。
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