薬膳とまではいきませんが、健康養生料理『紫米堅果炊飯│堅果紫米ご飯』のレシピを紹介します。堅果、今回はクルミとカボチャの種を紫米を混ぜたご飯にします。いつものご飯にポリポリとした別の食感が混ざることで全然別の料理のようになります。ゴマ塩などをかけてどうぞ!
紫米は古代米の一種で、人類が栽培を始める前のイネの特徴を残しているとされます。ここでいう古代米とは遺跡から出土したという意味ではなく、野生種の形質を残した栽培品種の意味です。イネは人類が稲作を始めてから徐々に品種改良が行われ、白く、刈り入れしやすく、生産性を向上させながら現代のようなコメになりました。今回使う紫米はこれらの特徴がない、つまり色がついていて、刈り入れがしにくく(背丈が高い)、生産性が悪いという性質があります。しかし白米に対して病虫害に強い、干ばつ、冷害などに強い、つまり丈夫であるという特性があります。
紫米の色素はアントシアニン系の、同じく古代米に分類される赤米にはタンニン系、緑米にはクロロフィルが含まれ、ミネラル含量も白米より高く健康効果も高いとされています。健康効果を期待して台湾では素食の店などで調理されることもあります。
古代米と白米を一定の割合で混ぜて炊くと、白米にきれいな色を付けることができます。今回のレシピでは1:1で混ぜ合わせているのでかなり濃い色になりますが、赤飯程度の色あいなら5%ほど混ぜるだけで良いでしょう。割合を変えてみていろんな色をお楽しみください。
[材料]
紫米 ……… 1合
白米 ……… 1合
クルミ ……… 20g
カボチャの種 ……… 20g
水 ……… 適量
[調味料]
みりん ……… 大さじ1/2
[作り方]
1.紫米と白米をよく研ぎ、水に浸けておく。
2.クルミを食べやすい大きさに砕き、よく洗っておく。
3.内鍋に紫米、白米、クルミ、カボチャの種、みりん、適量の水を加え、炊飯器にセットしてスイッチを入れる。炊き上がったら軽く混ぜ合わせて完成。
Point!
好みでゴマ塩を振って食べましょう。
水は炊飯器の内鍋の2合の線に合わせればOKです。
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