青島の某ホテルが開発した山東料理、『大蝦燒白菜│青島風エビと白菜炒め』のレシピを紹介します。エビと白菜を合わせて塩で炒めた料理です。同じ鍋で調理するためエビの風味が白菜に移って食欲をそそります。
白菜の起源は地中海周辺であると言われています。地中海は中国語でも「地中海」、英語では「Mediterranean sea」と言います。英語もラテン語の Medi(中) +terra(大地) が語源になっています。口語では「The Med」で通じます。
海洋学の世界では地理とは別の意味での「地中海」という用語があります。英語表記も同じです。こちらは「陸地に囲まれて深層水のやり取りがほとんどない海」という意味で、有名なものはバルト海や紅海などがこれにあたります。淡水が多く流入する場合は上層の塩分が薄まり、比重によって対流が起きなくなるため、海水が低酸素状態になる場合があります。これを希釈型地中海といい、とくに酸素不足が深刻な下層では動植物が生息できなくなるという面白い状態になることがあります。これとは逆に流入する淡水が少ない場合、海水が蒸発して上層の塩分が濃縮され比重の違いによってこれが下層に沈んで対流が起きるという濃縮型地中海というものもあります。バルト海は前者、紅海は後者の例です。
地理学的には日本海も上記の地中海になりうるのですが、対馬海流が強力で深層水の循環が起きているため残念ながら(?)地中海には分類されません。
海洋学でいう地中海はほかにも多数あるので、小学生くらいの子供と地球儀や世界地図を眺めながら、ここはどうだろう?、ここは違うかな?などみんなでワイワイやってみると面白そうです。
[材料]
エビ ……… 500g
(殻付きブラックタイガーなど)
ハクサイ ……… 300g
ネギ ……… 10g
ショウガ ……… 5g
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.白菜をよく洗い、食べやすい大きさに手でちぎる。ネギをみじん切りにする。ショウガをみじん切りにする。
2.熱した鍋に適量のサラダ油(分量外)を引き、白菜を水気が出てしんなりするまで炒める。白菜を取り分けておく。
3.作り方2の鍋に適量のサラダ油(分量外)を足し、ショウガを炒めて香りを出す。続いてエビを入れ、火が通るまで中火で炒める。作り方2で取り出しておいた白菜を鍋に戻し、エビと絡めるように1分ほど炒める。最後に塩で味を調え器に盛り付けたら完成。
Point!
エビは殻つきのまま使用します。ヒゲと足は切り取っておきましょう。頭はついたままでも、取り除いてもどちらでも構いません。
最後はエビを炒めたときに出る紅色を白菜に絡めるようにして炒めましょう。
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