上海料理でもあり台湾では眷村に伝わったとされる『老燒蛋|中華煎り卵』のレシピを紹介します。ニラ、キクラゲ、豚肉などの食材を溶き卵で閉じた料理です。材料の下処理が終われば調理はすぐに終わります。
上海料理として知られていますが、もともとは浙江省寧波の貧しい農民らが食べていた『老少卵』という料理が元になっています。「少」と音が同じ「焼」に名前が変わり上海へ、また国民党軍により台湾へと伝わりました。 ありあわせの食材を千切りにし、卵で閉じて食べるというシンプルな料理でしたが、今では食材や調味料が進化して一品料理として完結しています。
台湾では浙江省出身の軍人が住む眷村(退役軍人村)でだけ食べられていたマイナー料理でしたが、中国語の交流が盛んになるにつれて再発見されました。とはいえこの料理が食べられるレストランも多くないので、自分で作ってしまいましょう。
[材料]
トウガラシ ……… 1本
ニラ ……… 150g
卵 ……… 3-4個
キクラゲ ……… 30g
豚肉 ……… 50g
ニンニク ……… 3個
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 少々
砂糖 ………小さじ1
中華スープ ……… 100cc
酢 ……… 小さじ1
ごま油 ……… 小さじ2
[作り方]
1.トウガラシの種を除き、千切りにする。ニラを千切りにする。キクラゲを千切りにする。豚肉を千切りにする。ニンニクをみじん切りにする。卵を小皿に割り入れ溶いておく。
2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油をひき、トウガラシとニンニクを炒めて香りを出す。続いて卵液を入れてかき混ぜながら熱し、煎り卵を作る。
3.作り方2の煎り卵にほど良く火が通ったら、残りの材料とごま油以外の全ての調味料を加え、肉に火が通るまでかき混ぜながら炒める。
4.最後にごま油を振りかけ、器に盛りつけて完成。
Point!
卵や豚肉には焦げ目を付けないくらいの火加減で作ります。
これにご飯を入れたらそのまま『チャーハン』になりそうですが、この料理のメインは卵です。卵をいかにふっくら作れるかが腕の見せどころです。
実際には何の材料を混ぜても良いですし、使う調味料も作る人によって大きく変わります。大胆にアレンジしてみましょう。ただし『オムレツ』になってしまわないよう注意です。あくまで中華風に。
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