2016年2月26日金曜日

可樂雞腿|鶏もも肉のコーラ煮込み

難易度:☆ 調理時間:30分以内
コーラを使った中華料理『可樂雞腿|鶏もも肉のコーラ煮込み』のレシピを紹介します。なんでも材料にしてしまう貪欲な中華料理ではコーラも例外ではありません。実際に存在するコーラで鶏もも肉を煮込んだ料理です。

コーラは世界中で展開する炭酸飲料です。お茶と珈琲に次いで、世界で最も有名な飲み物なのではないでしょうか?

中世ヨーロッパではコラの実(カフェイン含有)とコカの葉(コカイン含有) のエキスを混ぜたワインが薬として用いられていました。それが伝わった19世紀後半のアメリカには薬局の隣で「各種ハーブエキスのソーダ・アルコール割」を売るお店があり、そこではこのワインが人気だったそうです。このコラの実とコカの葉をワインで割ったフレンチワインコカという飲み物がコカコーラの源流といわれています。このレシピを参考に独自の飲料を作り上げたのが薬剤師ジョン・ぺンバートン、彼の作ったドリンクは大人気となります。元々は頭痛・風邪薬として売られていましたが、酩酊、覚醒、疲労回復効果もあり当時の奴隷たちに飲ませるエナジードリンクとして大流行したそうです。

禁酒法の施行でワインが使えなくなってしまったため、ジョンはワインを炭酸水に変えたレシピを開発します。1886年のことで、この年がコカコーラ発明元年とされています。二年後にジョンはコカコーラの権利を売却して死亡してしまいました。この時点ではまだコカの葉エキスが入っていましたが、1903年の法改正を受けてコカが脱落(とはいえ現在も脱コカイン処理を施したコカの葉をフレーバーとして用いているそうです)。1909年には大量のカフェインを含むコラが問題視され、コラも脱落、純粋カフェインを加えるレシピとなり、現在のバニラとレモンをベースにした炭酸飲料になりました。1909年のコラ脱落から現在までほとんどレシピは変わっていないとされています。

実はコーラを使った料理は世界各地にあります。もちろんカフェインが含まれますので、ちょっとだけ覚醒効果も期待できそうです。コーラを使った和食というのは聞いたことがないのでおいしいものを開発すれば歴史に名前を残せるかもしれません。


[材料]
鶏もも肉 ……… 2個
ネギ ……… 20g
ショウガ ……… 20g
コーラ ……… 350cc
チンゲンサイ ……… 200g

[調味料]
醤油 ……… 45g
水 ……… 100cc

[作り方]
1.鶏もも肉を食べやすい大きさに切る。ネギをぶつ切りにする。ショウガをうす切りにする。チンゲンサイを茹でて火を通しておく。

2.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ネギとショウガを弱火で炒めて香りを出す。 続いて鶏もも肉を加え、表面の色が変わるまで炒める。

3.作り方2の鍋にコーラと全ての調味料を加え、沸騰したら弱火で20分煮込む。スープが煮詰まったら鶏もも肉を器に盛り付け、作り方1のチンゲンサイを添えて完成。

Point!
手羽先でも作れます。

コーラはダイエットコーラやコーラゼロではなく、普通のコーラを使ってください。ペプシで作ると『百事鶏腿』と名前が変わります。

チンゲンサイはなくても良いですが、鶏肉だけだと(写真のように)色身にかけるので何か野菜を添えましょう。


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