台湾人のソウルフードの一つ『大腸麵線|モツ麺線』のレシピを紹介します。日本ではなかなか手に入らない「紅麺線」という特殊な麺を使って作る台湾料理です。紅麺線は台湾でもなかなか市販されていない(工場や農協で手に入ります)ため、難易度は☆三つとさせていただきます。調理自体は☆一つ~二つくらいの手間なので、ソーメンで代用してもそれっぽいものが食べられます。
またまた選挙の話です。政治学の世界ではよく知られた「デュヴェルジュの法則」というものがあります。政治学や経済学を学んだ人ならピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。もともとは政党の数がある一定数に収束していくという経験則でしたが、現在は選挙区の票が当選者数+1に収束していくという風に理解されています。
これだけではさすがに難しいと思うので、簡単に例を上げて説明しましょう。例えば今回のある国の大統領選挙ではC、Z、Sという三人の候補がいます。当選者数はもちろん1名です。世論調査の結果Cが有利で、二位がZ、三位がSということが分かりました。
もしあなたがSの支持者だとしましょう。このままではあなたの票は死票です。投票してもしなくても結果は変わりません。あなたが応援するのはもちろんSですが、ZのこともCよりはマシと考えているとすると…、あなたの最善手はどうせ落選してしまうSに投票するよりも少しでもZの当選確率を上げるためにZに投票するということになってしまいます。全てのS支持者が自分の票を少しでも有効に活用しようとした場合、実際に投票される候補はCとZの二人、即ち当選者数+1人に収束していくという法則です。三人がほとんど同率に支持されている場合は、世論調査の結果次第でかなり大きく票が動くことがあります。
仮に候補者が6人で当選枠が3の場合、票は4人に集中していきます。日本の比例代表選挙でも割と綺麗この法則が現れます。
台湾の選挙の面白いところは、国民党支持者は民進党には投票しない、民進党支持者は国民党に投票しないというルールが加えられることです。歴史経緯が深く関連しており、実際の世論調査でも概ねこの傾向が現れます。国民党の不支持がそのまま民進党の支持に繋がるわけではない(逆も然り)のが台湾政治の面白いところなのです。数式を使って上手くモデル化できると、企業のマーケティングなどにも応用が出来そうですね。
台湾の選挙分析は例年多くの大学院生が修士・博士論文のテーマにします。それだけ若者の政治への関心が高いということでしょうか。旅行雑誌には「台湾では政治ネタは避けるのが無難」などかかれていたりしますが、今は誰もが四年に一度の選挙熱に浮かれています。話をしないほうがおかしいくらいなので、どんどん話を聞いてみましょう。自分にも相手にもよい刺激となるはずです。
熱く語ってお腹がすいたら、台湾軽食の出番です。空腹に染みる『大腸麵線|モツ麺線』、ぜひ挑戦してみましょう。
[材料]
紅麺線 ……… 200g
豚モツ ……… 300g
ネギ ……… 50g
ショウガ ……… 50g
水 ……… 1000cc
豚骨スープ ……… 750cc
カツオ出汁 ……… 750cc
[調味料1]
砂糖 ……… 大さじ1
[調味料2]醤油 ……… 90cc
氷砂糖 ……… 大さじ2
酒 ……… 大さじ2
胡椒 ……… 少々
[調味料3]
醤油 ……… 小さじ1
カツオブシ粉 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/3
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.フライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、サラダ油の表面乗せるように調味料1の砂糖を加える。弱火で熱しながら調味料1の砂糖を溶かし、油の上で色が変わって泡立ったら火を止める。これに大さじ3の冷水(分量外)を加えてカラメルを溶かしておく。
2.ネギをぶつ切りにする。ショウガをうす切りにする。
3.鍋に大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、中火で熱しながらネギとショウガを炒めて香りを出す。続いて水とすべての調味料2を加えて混ぜ合わせたら、豚モツを加えて弱火で1時間ほど煮込む。豚モツに箸が貫通するくらいの軟らかさになったら取り出しておく。
4.沸騰したお湯で紅麺線を茹でて火を通したら、取り出して冷ましておく。
5.鍋に豚骨スープとカツオ出汁の両方を入れて沸騰させ、作り方4の紅麺線とすべての調味料3を加えて沸騰させる。この麺とスープを器に盛り付け、上に適当な長さに切り分けた作り方3の豚モツを乗せたら完成。
Point!
すりおろしたニンニクや香菜をのせて食べましょう。味が薄いと感じる方は醤油を一回し振りかけます。
カツオ出汁だけでも作れます。カツオブシをガツンと効かせて作りましょう。
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