2016年1月10日日曜日

炒荷蘭豆蟹肉腳│カニ足とエンドウの中華風炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
手軽に作れる豪華な料理『炒荷蘭豆蟹肉腳│カニ足とエンドウの中華風炒め』のレシピを紹介します。サヤエンドウとカニ肉を使った炒め物で、色の対比が美しい料理です。お客さんが来たときなどに作りましょう。

荷蘭とは中国語でオランダのことです。「荷蘭豆」で扁平なサヤエンドウのことを指します。丸いエンドウマメは「蜜豆」と呼び分けますが、どちらか判断がつかない品種も多数有るのでただ「豌豆」と呼ぶのが間違いありません(笑)。

またまた選挙の話題を。なんせ4年に一度のお祭りなので…、あと数日お付き合い下さい。

民進党からの総統候補である蔡英文氏が総統選に勝利するのはほぼ間違いないのですが、結果次第で面白い現象がおきそうなのが113の議席を争う立法委員。地域ごとの世論調査の結果は出ていませんが、前回の比例代表の比率を元に、議席を予測してみましょう。

まずは世論調査の結果をおさらいです。民進党33.8%、国民党21.5%、親民党6.2%、時代力量6.1%、台聯2.1%、新党1.8%、緑党社民党聯盟1.5%、無党団結聯盟1.5%、民国党1.4%、残りは1%未満です。

(ちなみに今回の台湾の立法委員選挙では比例代表に全部で18の党が候補者を送り出しています。それぞれの党を横に並べて(順番はくじ引きで決まった番号順)一枚の紙に印刷することが法律で決まっているのですが、今回の選挙では政党数があまりに多いためなんと紙の横幅が75cmにもなるという珍事が発生してしまいました。さすがに不便だと問題視されており、法律改正が叫ばれています。)

支持率1%未満の政党を除き、小選挙区でもこの比率通りに議席が埋まると仮定して全体の議席を予想すると、民進党が50、国民党が32、新民党が9、時代力量が9、残りが3、3、2、2、2の順です。四捨五入の関係で議席が一個余るので、無所属か弱小政党が取ると仮定しておきましょう。

民進党の議席が多いですが、どの政党も単独では過半数を取れていません。 この数字を元に政治学や経済学の世界で使われる「投票力指数」というものを算出してみます。

まずはシンプルなShapley-Shubik 指数 (S-S指数)を見てみます(興味が有る方は自分で調べてください)。超簡単に言うと、誰がキャスティングボートを握るかというのを計算する指数です。これを計算すると民進党が0.56と高く、国民党と親民党、そして時代力量が0.11とまったく同じ値になります。どういうことかというと、民進党は他のほとんどの政党と組むだけで過半数を取れてしまいますが、逆に残りの政党が全て合致して過半数を得たとしても、国民党、親民党、時代力量のどれか一つが抜けるだけで過半数に届かなくなってしまうということを示しています。

似たような考え方で、Banzhaf 指数 (Bz指数)、中でも正規Bz指数というものを計算すると、上のS-S指数と同じように、民進党が0.59、国民党、親民党、時代力量が0.08で同値となります。他にもD-P指数では台聯と新党の少数議席の党の影響力が国民党、親民党、時代力量の影響力を超えます。少数議席政党ならではの「どの政党の組み合わせに乗るか」の選択肢の多さを示しています。面白いですね。

上のような仮定では民進党が極めて有利、そして少ないながらも国民党、親民党、時代力量が議席数に関わらず等しい影響力を持つことが分かりました。ただ実際には親民党や時代力量は全ての地区で候補を準備できていないこともあり、実際の票はもう少し民進党と国民党に偏ることでしょう。

しかし現在与党の国民党がこうも落ちぶれてしまうとは…、2012年に馬英九が総統に続選したときには考えられなかったことです。逆にいえば今回民進党が政権をとったとしても、特に民衆の望む経済と失業の問題を解決できなければすぐに支持率を落としてしまうことになるでしょう。弁護士出身の蔡英文氏は副総統候補に中央研究院副院長出身の陳建仁氏をおいています。

日本の経済政策に口を出すいわゆる「エコノミスト」たちはあまり成果を出してくれませんが、台湾の中央研究院はリベラルな雰囲気で現実の経済を利害関係なく分析し対策を練るのに長けています。また中央研究院は台湾大学や政治大学など名門大学の政治経済学研究者らにも強いパイプ(というかほとんどの研究者らが大学で教鞭もとっています)があるので、いざ民進党が政権をとれば、それこそ国を挙げて台湾の経済発展のためにどんな政策が必要なのかという議論が始まることでしょう。(少なくとも筆者は期待しています。)

一週間後の台湾国民の判断に注目です!


[材料]
カニ肉 ……… 200g
 (冷凍のものは解凍しておく)
水 ……… 300cc
ニンニク ……… 10g
ショウガ ……… 10g
ニンジン ……… 30g
サヤエンドウ ……… 200g

[調味料]
ごま油 ……… 大さじ3
酒 ……… 大さじ1
塩 ……… 小さじ1

[作り方]
1.水を沸騰させてカニ肉を入れ、3分ほど茹でて火を通す。カニ肉を取り出して水気を切り、器に盛りつけておく。ニンニクをうす切りにする。ショウガをうす切りにする。ニンジンをうす切りにする。

2.熱したフライパンにごま油をひき、ニンニクとショウガを炒めて香りを出す。続いてニンジンとサヤエンドウを加え、火が通ったら酒と塩を加えて味を整える。

3.作り方1のカニ肉の器に作り方2の具をかけたら、少量のごま油(分量外)を振りかけて完成。

Point!
ごま油の代わりにオリーブオイルを使うとちょっと西洋風の香りに。

カニ肉には火を通し過ぎないようにしましょう。電子レンジなどで再加熱すると身が縮んでしまうので、少なめに作って暖かいうちに食べ切りましょう。

エビやイカでも作れます。


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