台湾伝統の家庭薬膳『黑豆燉雞湯│黒豆と鶏肉のスープ』のレシピを紹介します。黒豆と鶏肉をシイタケのダシで煮込んだ料理で、低カロリーのダイエット料理としても食べられます。
黒豆はダイズの一種で種皮にアントシアニン系の色素を大量に含むため黒く見えます。アントシアニン系の色素は金属イオンと結合して発色が良くなるため、煮物にする時は鉄釘や重曹を加えて煮込むことが多いです。また日本では「マメになる」ようにとの願いをかけておせち料理にも使われます。
インドネシア語で黒豆は「Kacang hitam」といいます。インドネシア語は名刺の後ろに修飾語がくるのですが、そのまんまHitam(黒い) Kacang(マメ) という意味です。ちなみにダイズの正式名称は Kacang kedelai というのですが、こちらは Kedelai (ダイズの) Kacang(マメ)と二重の意味になっています。普通は Kedelai だけで通じます。
台湾では黒豆自体をあまり食べないのですが、黒豆乳(黑豆漿)として通常の豆乳よりも少し高めに売られています。
ちなみにアントシアニン系の色素には強いラジカル除去作用が報告されているのですが、鉄イオンと結びつけたほうがこの作用が強くなるという研究結果があります。昔ながらの知恵にはびっくりするような健康効果があったのです。
[材料]
黒豆 ……… 100g
ニンニク ……… 2個
鶏肉 ……… 600g(半匹分)
人参 ……… 1本(150g)
干しシイタケ ……… 4個
[調味料]
塩 ……… 適量
[作り方]
1.黒豆をよく洗い一晩水に浸けておく。
[作り方]
1.鶏肉を食べやすい大きさに切り分け、沸騰したお湯にくぐらせてアクを抜いておく。ニンジンはうす切りにする。ニンニクの皮を剥いておく。干しシイタケを水で戻しておく。
2.鍋に鶏肉、人参、黒豆、干しシイタケ、ニンニクを入れ、具材が浸るように水を加える。加熱して沸騰させたら蓋をして弱火で1時間煮込む。最後に塩で味を調えたら完成。
Point!
炊飯器でも作れます。材料をすべて内鍋に入れてスイッチONで完成です。しばらく保温しておくと鶏肉に味が染みます。
煮込むときに適量の酒を加えると風味が増します。全量を酒で作った『黑豆米酒燉雞湯』も有名です。
薬膳効果を増すなら枸杞、人参、牛蒡、大棗、黒ニンニクなどの薬材を加えてみましょう。杜仲、熟地黄、黒胡椒などの黒い生薬を足した『黒づくし鶏湯』もおいしそうですね。
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