香港の街中で売られている中華デザート『砵仔糕│港式カップケーキ』のレシピを紹介します。香港の街中いたるところで食べられる人気の料理です。旅行者で食べたことのある人も多いことでしょう。
『砵仔糕』は『鉢仔糕』とも書かれます。広東語で「プッチャイコー」みたいに発音します。普通は型に入れて売られていますが、購入時に串を刺して取り出してから食べます。
清後期(1850年代頃)の書物に類似の料理が広東省台山地区で食べられていたことが記録に残っています。デザートとしては割と歴史ある料理です。香港で流行を始めたのは1980年代からで、小豆を使ったものしかなかった『砵仔糕』のバリエーションを数十種類まで増やして観光客の人気を集めました。
出来上がったばかりの熱々の『砵仔糕』と冷やしたものがあり、それぞれ食感が異なります。正直香港まで行かなくても日本の家庭で簡単に再現できます。いろいろなものを作って食べ比べてみましょう。日本人が作れば日本人の口にあったものができるはずです。
香港あたりでは甘く作られますが、なぜか広東省陽春という場所でだけは塩で味付けした『砵仔糕』 が食べられているようです。こちらは当地の人々の好みに合わせて改良されたものらしく、見た目も少し異なるそうなので、もともとは別の料理なのかもしれません。
米で作られていることから祭祀の供え物としても使われます。
[材料]
米粉 ……… 320g
砂糖 ……… 320g
小豆 ……… 80g
サラダ油 ……… 大さじ2
水 ……… 380cc
[作り方]
1.小豆をよく洗い、蒸し器で柔らかくなるまで蒸しておく(→Point参照)。
2.砂糖を少量の水に混ぜ合わせ、火にかけて完全に溶かす。残りの水と米粉を混ぜ合わせ、火にかけた砂糖水を加えて混ぜる。均一になったらサラダ油を加えて更に混ぜ合わる。
3.底の浅いカップケーキ型に7割ほど作り方2の生地を入れ、上に作り方1で蒸した小豆を適量乗せる。容器ごと蒸篭に入れ強火で20分蒸したら完成。
Point!
小豆は蒸す前に半日ほど水に浸けておくとよいでしょう。
冷やして食べても美味です。
小豆の代わりにカボチャの種や胡桃、カシューナッツなど様々な堅果類を乗せたもの、生地にココア、コーヒー、タロイモ、ココナッツミルク、緑茶を練りこんだものなど様々なアレンジ料理があります。いろんなアイディアを試してみましょう。
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