和風の中華料理『牛蒡燉牛肉│牛蒡と牛肉のスープ』のレシピを紹介します。ゴボウとニンジンと牛肉を和風に煮込んだ中華料理です。
こういった醤油を使った煮込み料理は和風なのか中華なのか区別が付きにくいのですが、和食と中華の最大の違いは何でしょうか?簡単に考察してみたいと思います。
和食は「引き算の料理」 とも言われ、素材の旨味を無駄なものを省いていかに引き出すかに重点が置かれています。削り節から旨味だけを抽出したり、スイカに塩を振って甘味を引き出したりという例が分かりやすいでしょう。そのためもともと旨味に乏しかったり、臭みのきつかったりする食材はあまり調理されません。またおいしい水が豊富に使用できる国土なので、水そのものを積極的に食材として使用するという特徴があります。食材の旬を重視するのも特徴です。
対して中華料理は「足し算の料理」と言われ、豊富な調味料を使って積極的に味付けして作る点に特徴があります。日本ではほとんど調理されないクセの強い食材をいかに調理するかという点にも主眼が置かれています。地域ごとに使う食材や調理方法は千差万別で、宮廷料理ともなると豪華な包丁技巧を凝らしたさながら芸術作品といったものさえ食卓に上ります。水資源に乏しい地域では水そのものに味をつけて飲むためのスープ料理が発達しました。調理法や食材があまりにも多岐にわたるため中華料理として簡単にまとめるのはなかなか難しいところがありますが、普通の日本人が知る中華料理というのは、広大な中華料理のホンの一部分でしかないことをご理解いただければ幸いです。
そんな和食と中華料理ですが、近年急速に料理文化の交流が進んでおり、中華料理を元にした多くの和食が開発され、また逆に和食を参考にした中華料理がたくさん生まれています。和食も中華料理も世界中に広がって発展を続けているので、世界各地でローカライズされた和食、中華料理が毎日のように生み出されています。
新しい料理に出会うのは世界の何処であってもすばらしい体験となります。未知のものに出会うのは旅行の醍醐味です。生涯をかけても食べつくせないほど豊富な種類を誇る中華料理の世界、食をテーマに旅行を楽しんでみるのも一興です。
[材料]
牛肉 ……… 600g
ゴボウ ……… 100g
ニンジン ……… 80g
ショウガ ……… 10g
シナモンスティック ……… 1本
月桂葉 ……… 3枚
水 ……… 1200cc
[調味料]
塩 ……… 適量
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ1
[作り方]
1.牛肉を湯通ししてアクを抜き、2-3cm角のさいの目に切る。ゴボウとニンジンの皮を剥き、乱切りにする。ショウガはうす切りにする。
2.熱した鍋に大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ショウガを炒めて香りを出す。続いて牛肉を入れて中火で2分ほど表面の色が変わるまで炒める。
3.作り方2の鍋に酒、シナモンスティック、月桂葉、酒を加えてアルコールが飛ぶまで加熱したら、水、醤油、砂糖を加えて沸騰させる。沸騰したら弱火にし、蓋をして40分煮込む。
4.作り方3の鍋にゴボウとニンジンを加え、更に20分煮込む。最後に塩で味を整えて完成。
Point!
シナモンスティックと月桂葉は臭み抜きに入れていますが、使わなくてもおいしく作れます。
そのままルーを加えてシチューにしてしまってもOKです。
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