今年の3月5日は「元宵節」です。台湾では平溪のランタンフェスティバルが有名ですね。「元宵節」には団子のスープを食べるのが恒例で、今日から数回に分けていろんな『湯圓』料理を紹介したいと思います。まずはベースとなる『湯圓』のレシピです。
元宵節は農暦一月十五日、一年の最初の月(元月)の満月(宵、夜)を祝うお祭りです。もともと前漢時代に発生した乱の鎮圧を祝ったのが始まりですが、すぐに他の宗教行事などと結び付けられ祝われるようになりました。元宵節は上元節ともいい、お中元でおなじみの中元節(七月十五日)の前にある祝日です。ちゃんと下元節(十月十五日)というのも存在しており、こちらも中華圏では祝われます。
道教では上元節に天の神、中元節に地(死後の世界)の神、下元節に水の神様を祝う風習があります。ちなみにこれが仏教と混ざり合って日本に伝わり、現在も日本に残るお中元の由来になりました。古来上元節は天の神を祝う日ということで、夜通し明かりを灯して過ごしたり、月に見立てた団子を食べたりしてすごしました。夜通しつけていた明かりはランタン(天燈)に、月に見立てた団子は『湯圓』に変化をして現在に伝わっています。
2000年以上の歴史をもつ『湯圓』料理。『湯圓』は元宵節だけでなく、中秋、冬至のお供え物や日常のお菓子として台湾では大活躍します。 今年は「項羽と劉邦」の話題やお中元の由来などうんちくを垂れながら食卓を囲んでみてはいかがでしょうか?
それではレシピです。
[材料]
もち米粉 ……… 200g
温水(70度) ……… 150g
食紅 ……… 少々
(なくてもよい)
[調味料]
塩 ……… 少々
[作り方]
1.もち米粉と塩をボウルに入れ、温水を少しずつ加えながら粉を集めながらまずは手のひらサイズの固めのもちを作る(→Point参照)。温水は全部入れなくてもよい。
2.手のひらサイズのもちを沸騰したお湯(分量外)で茹で、浮かんできたら取り出してボウルに戻す。これに残りの粉と温水をくっつけるようにして捏ねて、生地の塊を作る。(→Point参照)
3.生地の塊を半分に分け、片方に食紅で赤い色をつける(→Point参照)。
4.全体で20個ほどの団子を作り、沸騰したお湯で浮かんでくるまで茹でて完成。好みのスープに入れて食べる。
Point!
最初に作る生地の固まりは重量の1/5ほどで十分です。これを茹でて粘度を増したものを生地の基礎とします。もち米粉と温水だけで作ると生地がパサパサしてひび割れます。
生地の固まりは表面に光沢が出ていればOKです。
食紅はごく少量でうっすらとピンク色になればOK。客家は紅麹粉を使ったりもします。
これを薄く広げて中に豚肉や鶏肉を包めば『鹹湯圓』になります。ギョーザの具からネギを抜いて作ればOKですので、こちらも挑戦してみてください。
白玉団子で代用するのが一番かもしれません。
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