本日は年越し料理の定番『獅子頭│中華風肉団子』のレシピを紹介します。普通のスープで煮込んだ肉団子の料理です。
『獅子頭』はもともと江蘇省の淮陽料理の一つです。他の地域にも同類の料理はありますが、名称が異なります。
日本で「獅子頭」といえばご存知獅子舞の頭部のことです。日本の獅子舞は二人が獅子の中に入って踊る神楽系と一人が獅子の中に入って踊る風流系の二つに大別され、神楽系のものは中国から伝来したもの、風流形はもともと各地にあった猪や鹿を模倣した舞が神楽形のものに影響されて変化したものとされています。
本家とされる中国にはもともと獅子、即ちライオン(またはそれに似た動物)はおらず、龍や麒麟と同じく伝説上の動物に過ぎませんでした。中国の獅子舞が現在の形になったのは清の時代ですが、それ以前にも非常に長くに渡って獅子を模した舞は中華圏全土で踊られており、唐代には宮廷舞踊の一つとして人気を博していたりもしたそうです。
獅子舞が始まったのは漢の時代、西域(インドあたり)から朝貢品として本物のライオンがもたらされ、これを模倣した舞が踊られるようになったというのが有力な説です。その後仏教の隆盛と共に各地に獅子舞がもたらされ、一部では武術の要素を取り入れながら中華圏各地に広がりました。中国各地でそれこそ千差万別な獅子舞が伝わっており、獅子の装飾や動作を分析することで源流を辿ることもできるようです。
台湾に伝わるのはもちろん福建系の口が開閉するタイプの獅子舞で、台湾の一部地域では小学校の体育授業の一環として獅子舞を取り入れていることもあります。また台湾には福建系とは別の客家獅子舞も伝わっておりこちらは四角い頭が特徴です。
肉団子から学ぶ獅子舞の簡単な歴史でした。それではレシピです!
[材料1]
白菜 ……… 半分
ネギ ……… 2本
[材料2]
豚ひき肉 ……… 600g
ヤマイモ ……… 100g
ショウガ ……… 10g
ネギ ……… 30g
ニンニク ……… 2個
[調味料1]
塩 ……… 大さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1
醤油 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1
片栗粉 ……… 大さじ1
水 ……… 適量
[調味料2]
醤油 ……… 大さじ1
固形ブイヨン ……… 大さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 少々
水 ……… 600cc
[作り方]
1.材料1のネギをぶつ切りにする。白菜を食べやすい大きさに切り、水に浸けておく。
2.ヤマイモを細かくさいの目に切る。材料2のショウガ、ネギ、ニンニクをみじん切りにする。
3.ボウルに豚ひき肉を入れ、作り方2のヤマイモ、ショウガ、ニンニクとすべての調味料1を加えてよく混ぜ合わせておく。
4.作り方3のボウルの中身が粘りが出るまで混ぜ合わせたら、ゴルフボール大の球形に成型して肉団子を作る。鍋に揚げ物油を180度に熱し、肉団子を3分ほど揚げて火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。
5.鍋に作り方1の鍋と白菜を入れ、すべての調味料2を混ぜ合わせたものを加えて加熱し、沸騰させる。沸騰したら作り方4の肉団子を入れ、蓋をして弱火で20分ほど煮込んだら完成。
Point!
肉団子は大きさによって揚げる時間を変えます。大きく作る場合はそれだけ長い時間揚げて中まで火を通しましょう。ただし焦がさないように油の温度には注意です。
肉団子だけにケチャップをかけて食べても美味です。お弁当のおかずにもどうぞ。
0 件のコメント:
コメントを投稿