中国でも年越しにはお酒は欠かせません。おつまみにピッタリの料理『蘋果烏魚子│カラスミとリンゴのサラダ』のレシピを紹介します。焼いたカラスミとリンゴを盛り付けただけの簡単料理です。
台湾のお土産として古くから人気のあるカラスミ、日本で買うよりもかなり安く買えるので日本人に人気があります。日本でも作っているのですが、ちょっとお高いですよね…。
中国語ではボラを「鯔魚」といいます。ボラは上唇が伸縮するので餌の捕獲時は口がカラスのくちばしのような形状になるため別名を「烏魚」ともいい、この卵巣を加工処理したものなのでカラスミを中国語で「烏魚子」と呼ぶのです。
ボラは台湾では古くから漁獲された魚で、清代には税をかけられその漁獲期間が制限されていました。官公庁にボラ漁獲の許可を示す旗が立てられている間以外は漁獲が出来ず、それを破ったものは罰せられたそうです。また冬至以前に水揚げされたボラを「正頭烏」と呼び肉厚で脂が乗り美味なもの、冬至以降に水揚げされたボラを「回頭烏」と呼び痩せて下等なものと分けていました。
ボラは冬至前後に交尾と産卵のため中国沿岸を南下し、台湾海峡を通過して台湾南部屏東に到ります。この台湾海峡を通過するボラは回遊後期で最大に近いほどの肥大した卵巣をもち、ゆえに台湾のカラスミが世界的に珍重される原因となっています。台湾南部に到ったボラはそこで交尾、出産し春に再度北に向って回遊します。台湾は地理的に非常にいい場所にあるのです。
カラスミを手に入れたらぜひ試していただきたい一品です。リンゴの酸味と甘さが、カラスミのねっとりしたチーズのような味とよく合います。
[材料]
リンゴ ……… 1個
カラスミ ……… 150g
葉ニンニク ……… 1本
[調味料]
酒 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 少々
[作り方]
1.カラスミ全体に酒をすり込み5分ほどおく。リンゴは皮を剥き、さいの目に切って塩水にさらしておく。葉ニンニクは1cmほどの長さにぶつ切りにする。
2.フライパンに薄くごま油をひき、作り方1のカラスミを両面に軽く焦げ目が付くまで焼く。
3.作り方2のカラスミを冷まし、リンゴと同じサイズのさいの目に切る。リンゴと葉ニンニクと混ぜ合わせて器に盛りつけたら完成。
Point!
ポン酢や醤油を少量振りかけた大根おろしが合います。大根おろし単独でも美味です。
カラスミとリンゴは薄切りにして、交互に重ねて器に盛り付けてもよいでしょう。
リンゴ以外にもナシや柿も合いそうです。
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