本日は季節はずれの涼麺『川味涼麵│四川風冷やし中華』のレシピを紹介します。四川風というだけあって、麻辣な味がポイントです。
さて、本日は味覚についてお話しましょう。人間の舌には味蕾という感覚器官が分布しており、舌先で甘味、下の左右両端で酸味を感じたりとこの辺は皆さんもご存知かと思います。ほかの味も大雑把に説明すると、苦味やうまみは下の根元、塩味は下の真ん中辺りで感じるようになっています。
ところが舌には辛味と麻味を感じる味蕾が存在しません。では辛味や麻味はいったい何処で感じているのでしょうか?辛味は痛覚と温感を感じる神経を刺激しているというのはご存知の方も多いかと思いますが、ではあのピリピリした麻味は何を刺激しているのでしょうか?
答えを言ってしまうと、麻味が刺激しているのはRA1神経繊維という“振動を伝える神経”で、あのぴりぴりした感覚は要は振動麻痺と同じような刺激を脳に与えているのです。麻味と神経線維の研究は食物科学の最先端でもあり、特定の分子構造がこのRA1神経を刺激することも分かっています。痛覚を遮断する麻酔とは異なるシステムで麻痺を起こすため、医学的応用も見据えて研究が進められているようです。
というわけで麻味の秘密に簡単に迫って見ました。もっとディープな話題がほしい方はメール下さい(笑)。
[材料]
冷やし中華麺 ……… 300g
モヤシ ……… 20g
キュウリ ……… 100g
[調味料]
サラダ油 ……… 大さじ2
水 ……… 大さじ1
一味唐辛子 ……… 10g
花椒 ……… 小さじ1/2
酢 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
醤油 ……… 小さじ1
ニンニク ……… 小さじ1/2
ごま油 ……… 少々
[作り方]
1.水と一味唐辛子を陶器の皿などで混ぜて泥状にしておく。フライパンでサラダ油を煙が出るまで熱し、水と一味唐辛子を混ぜ合わせたものに注いですぐによく混ぜ合わせる。麻辣油の完成。
2.作り方1の麻辣油に残りの調味料を加えてよくかき混ぜ、ソースを作る。
3.キュウリは千切りにする。
4.冷やし中華麺を茹でて火を通したら氷水に浸けて冷やし、水気を切って器に盛り付けておく。
5.麺の上にモヤシとキュウリを盛り付け、作り方2のソースを振りかけたら完成。
Point!
レシピの具はシンプルですが、好みで錦糸卵やハムなどを加えて下さい。
花椒の量で麻味を、トウガラシの量で辛味を調節します。レシピはかなり四川風になっていますので、辛いのが苦手な人は量を減らして下さい。
写真のように鶏のササミやシーチキンを乗せても美味です。
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