「簡単に作れるおかず教えてください!」とのリクエストをいただいたので、こんなのはいかがでしょうか?『醬燒蝦│エビのマーボーソース焼き』のレシピを紹介します。市販の麻婆豆腐の素を使った海鮮料理です。
台湾のスーパーでも日本と同じような様々な加工済み食品が買えます。温めるだけの手軽なものから、本格料理の味付けに使う業務用までその多様さはレトルト先進国である日本にも負けていません。台湾人は基本的に自炊をしませんが、何かをきっかけに料理の面白さに目覚める人も少なくありません。料理初心者向けのカルチャー教室なども充実しているので、最初の一歩さえ踏み出せば料理をするためのインフラはしっかり整っているのです。
筆者の本業はけっして料理人ではないですが、時々台湾人に請われて日本料理の教室を開くことがあります。「包丁を握ったことのない人にいきなりカツ丼の作り方を教えてやってくれ」とか、ハイレベルな要求があることがあるので笑えません。そういう時はストレートに断っておとなしく『肉じゃが』と『おにぎり』から作ります(笑)。
美食の都台湾であれだけ毎日おいしいものを食べているはずの人々が、塩の量を間違えたり砂糖の使い方を知らなかったりするので初心者向けの講座は大変盛り上がります。じゃあ少しずつ量を増やして味の変化を見て見ましょうなどやっている光景はさながら理科の実験室のようです。理科の実験なら本職ですのでこちらも熱が入りますし(笑)。
そんな忙しい筆者もわりとよく利用するレトルト食品。実は市販の麻婆豆腐の素は海鮮類との相性も抜群で、豆腐とひき肉の代わりにエビ、イカ、タコを使うと立派な一品料理が出来ます。今回はそんな麻婆豆腐の素を使ったエビ料理です。ほぼ一瞬で作れますのでぜひお楽しみ下さい。
[材料]
蝦 ……… 250g
タマネギ ……… 30g
ネギ ……… 20g
ニンニク ……… 10g
ショウガ ……… 10g
水 ……… 50cc
[調味料]
市販の麻婆豆腐の素 ……… 1包(3-4人分)
[作り方]
1.エビはよく洗ってヒゲと脚を切り落とし、背中に包丁を入れて背ワタを抜く。タマネギ、ニンニク、ショウガはみじん切りにする。ネギはみじん切りにする。
2.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、作り方1のエビを火が通るまで軽く炒める。
3.作り方2の鍋のエビを片側に寄せ、開いたスペースにタマネギ、ニンニク、ショウガを入れて香りが出るまで炒める。続いて麻婆豆腐の素、水を加え他の具と一緒にエビと絡めるように混ぜながら炒める。麻婆豆腐の素の水気が少し具に絡むようになるまで水気が飛んだらネギを散らして完成。
Point!
『麻婆豆腐』の辛く痺れるような味は実は中華料理では海鮮料理の味付けの基本中の基本。様々な海鮮食材とあわせて料理が出来ます。
これに酸味と甘味を加えるとタイ風の料理になります。ココナッツミルクで豆腐を抜いた…麻婆豆腐を作るとちょっとしたタイ風の料理です。
エビは殻付きのままでもかまいません。
実はこの料理、薄切りにしたトマトとの相性が非常によいです。トマトのある方は薄切りにして添えてみましょう。
もちろん『麻婆豆腐』のソースを自作しても作れます。作り方はこちら。
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