思った以上に好評なので美容レシピをもう一つ行って見ましょう。甘口男は美しい女性の味方です!時代は下がって清の末期に紫禁城で使われていたとされる『清宫美容秘方│清王宮美容石鹸』のレシピです。
なんと西太后が若い時から使っていたとされる石鹸(美容秘方)で、たしかに晩年の西太后も年相応の皺やたるみはありますが、皮膚には染み一つありません。この処方のおかげでしょうか?さすがに清朝末期といえば日本はもう大正時代。このころになると写真や海外記者による資料が豊富に残っているため、現代とも比較が出来るのがよいですね。残念ながら西太后は晩年の写真しか残っていませんが、おばあちゃんになった写真を見ても若いころはさぞ美しかったのだろうと想像出来ます。現代では麝香があまりにも高価なためほとんど使いませんが、もし手に入るなら完全な処方を再現したいものです。
この処方は光緒30年(1904年)6月23日に宮廷の御薬房から流出して民間に広まったという曰くが付いています。この時期の紫禁城周りは戦争に、内乱に、権力闘争に、ドロドロのスキャンダルが渦巻いていました。その一環でこの処方も流出したのでしょうか?
またオリジナルの処方では動物の膵臓を使って薬物を固めますが、本レシピでは普通の石鹸に練りこんで作ります。現代版の方が安価で作るのが簡単です。男の私も一度は試してみたい美容処方です。
[材料]
緑豆 ……… 60g
山奈 ……… 40g
白附子 ……… 40g
白僵蚕 ……… 40g
冰片(龍脳) ……… 20g
麝香 ……… 10g
(なくてもよい)
胰皂(動物の膵臓) ……… 200g
(通常の石鹸で代用する)
[作り方]
1.材料を全て粉末にして、目の細かいざるでふるう。
2.石鹸に粉を練りこむなどして洗顔時に用いる。
Point!
麝香と胰皂を除いたものは実は中医学では良く使われる美容処方の一つです。宮廷から流出したというだけあって効果はなかなかのものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿