久しぶりに『滷肉飯(4)│ルーロウファン(4)、台湾肉飯』のレシピ行って見ましょう!第四弾です!今回は香辛料をまったく使わずに作ってみます。
過去紹介した別のレシピはこちら。
『滷肉飯,魯肉飯(1)│ルーロウファン』
『滷肉飯,魯肉飯(2)│ルーロウファン』
『滷肉飯,魯肉飯(3)│ルーロウファン』
今までなるべく避けてきましたが、今回「醤油膏」なる調味料が登場します。台湾独自の調味料で醤油にデンプンや砂糖を加えて煮詰めて作るペースト状の調味料です。台湾以外の中華料理ではまず使われることはなく、中国大陸部で使われるものはほとんどが台湾からの輸入品になります。台湾だけで流通する不思議な調味料なのです。
台湾の飲食店のテーブルの上にのせられている「醤油」がサラサラしていない場合、間違いなくこの「醤油膏」が入っています。『鍋貼』店、熱炒店、客家料理店、その他各種レストラン、夜市の出店など台湾のあらゆるレストランでこの「醤油膏」は使われており、台湾の味を演出するのに一味買っているというわけです。
この「醤油膏」を作っているのは台湾でもっとも有名な醸造会社「金蘭食品」。昭和11年(1936年)創業の日本時代の会社「大同商業」が前身で、日本の醸造技術を台湾に持ち込んだ醤油がヒットしました。戦後二代目社長の時代に台湾全土で醤油といえば金蘭と呼ばれるまでになり、三代目社長時代に設備を自動化、また焼肉のタレが大ヒット、現在は調味料以外に加工食品なども手がける総合食品商社として台湾経済を牽引しております。悲しいニュースもあったりしましたが…。
国際空港に程近い桃園市内に本社と共に台湾醤油博物館もあり、そこでは「醤油膏」のDIY体験も可能です。もちろん持ち帰れます。
「醤油膏」は醤油に少量の澱粉と砂糖を加えて加熱するだけで作れるので、好みの味を自作してみるのもいいかもしれません。
それではシンプルな『滷肉飯』レシピ!お楽しみください。
[材料]
豚バラ肉 ……… 600g
エシャロット ……… 8個
ニンニク ……… 5個
[調味料]
醤油 ……… 500cc
醤油膏 ……… 100cc
水 ……… 500cc
氷砂糖 ……… 大さじ3
五香粉 ……… 小さじ1/4
[作り方]
1.豚バラ肉はみじん切りにする。エシャロットは皮を剥き、みじん切りにしておく。
2.熱したフライパンに大さじ2のラード(分量外)をひき、エシャロットを炒めて香りを出す。続いて豚バラ肉を加えて表面の色が変わるまで数分炒める。
3.作り方2のエシャロットと豚バラ肉を底の深い鍋に入れ、ニンニクと残りの調味料を全て入れて加熱して沸騰させる。沸騰したら蓋をし、弱火で40分ほど煮込む。
4.茶碗一杯の白ご飯(分量外)に肉とソースを掛けて完成。
Point!
普通はタクアンが添えられます。お好みでどうぞ。
醤油膏は醤油200ccに澱粉(小麦粉など)小さじ1/2-1、砂糖大さじ1-2ほどを加え、加熱すると作れます。味は好みで変えてください。
その他のルーロウファンのレシピを参考に、好みの香辛料を加えてオリジナルの味を作ってみましょう。
はじめまして!
返信削除滷肉飯を作りたくて、この4番のレシピを参考にさせていただきました。
最初に炒めるところまでやったあとは電鍋に任せて作っています。
すでに3回ほど作っていますが、いつもおいしくいただいています。
ほかの料理にもチャレンジしたいと思っています。
ルーロウファンは炊飯器で作るのも簡単ですね。
返信削除おせっかいだと思いますが、毎回内蓋の掃除はしっかりと!
次はぜひ八角を使った本格的なレシピにも挑戦してみてください!