シンガポール、マレーシア、タイから帰ってきたHigeneです。各国の料理、とてもおいしかったです!
というわけで当ブログ「日本で作れる台湾料理」はしばらくの間「日本で作れる東南アジア料理」に模様替えしてお送りさせていただきます。レシピたくさん仕入れてきたので…(笑)。もちろん薬膳、中薬学のテキストも更新していきます。
まずはココナッツミルクで米を炊いて作るマレーシアの料理、『Nasi Lemak│ココナッツライス』のレシピを紹介します。濃い目の味がついたアンチョビや漬物をそえて食べるのが普通です。中国語では『椰漿飯│ココナッツミルク飯』と呼びます。
マレーシアに住むマレー人の間では普通の「白飯」よりもポピュラーな料理で、通常「ご飯」と言えばこの『Nasi Lemak』を指します。各家庭により少しずつ調理法が異なり、まさにマレー人のお母さんの味といえるでしょう。近年の東南アジア料理ブームのおかげで、マレーシア料理のお店だけでなく、タイ料理の店などでも食べられることがあります。
料理名の「Nasi」はご飯、「Lemak」は油分の意味で、ココナッツの油脂で炊いたご飯の意味になります。「Nasi」はマレーシアの焼き飯である「ナシゴレン」のナシですね。油を加えてご飯を炊くと、鍋におこげが出来にくくなります。マレーシア、タイ、モンゴルなどでは結構一般的な調理方法です。
シンプルな料理ですが、この料理とおかず一品で一食とするのがマレーシアの朝食スタイル。カレーやシチューなどの味付けの濃いおかずを添えるのが一般的だそうです。
たまにはこういった異国のご飯を味わってみるのも、自分の世界を広げるよい方法ですね。
[材料]
ココナッツミルク ……… 650cc
米 ……… 500g
(インディカ米を使うのがベスト)
ショウガ ……… 10g
エシャロット ……… 5個
[調味料]
塩 ……… 小さじ1
ニオイタコノキの葉 ……… 1枚
(Pandan という。なくてもよい)
[作り方]
1.ショウガはよく洗い薄切りにする。エシャロットは皮をむき薄切りにする。米はよく洗って水に20分ほどつけておく。
2.米をよく研いでから水気を切る。ココナッツミルク、ショウガ、エシャロット、ニオイタコノキの葉、塩を加え、軽く混ぜ合わせたら炊飯器に入れてスイッチを入れる。
3.炊き上がったらざっくりとかき混ぜて蓋をして10分ほど蒸して完成。
Point!
バナナの葉などに包んで蒸して作る方法もあり、その場合は『Nasi Lemak Kukus』と呼びます。
普通はキュウリの浅漬けとゆで卵が添えられます。
塩、ショウガ、エシャロット、ニオイタコノキの葉を使わず、ココナッツミルクと米だけで作るのが最も簡単なレシピです。家庭によってトウガラシを加えて辛味をつけたり、ニンニクを加えて作ったりします。慣れたら好みの具を少量加えてみましょう。
好み次第ですが、手に入らない場合は仕方ありませんが、日本のものよりパサッとしたインディカ米で作るのが失敗のない方法です。日本の米で作ると中途半端なもちのような食感になります。なるべくインディカ米で作ってください。
日本で添えるならカレーで煮込んだ鶏肉をおかずにするのがいいでしょう。辛子味噌や魚の味噌漬けも相性がよいです。
箸よりスプーンで食べましょう。
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