本日は『千葉豆腐│四川風千枚豆腐』のレシピを紹介します。『千頁豆腐』とも書かれ、結構各地で類似の料理があります。今回は四川風『千葉豆腐』ですが、まったく辛くありません。
せっかく料理名に数字が入っているので、数字を表す漢字をおさらいしてみましょう。一十百千萬億兆京…とこの辺までなら世界経済でのお金の単位としておなじみです。順番に見てみましょう。
一:いわずと知れた一つを表す文字です。
十:まとめて一つの束を意味し、古くは数字の「1」のように縦に線を引いて表しました。まとめられているので中央に束ねる紐を書き加えられ、それが膨らんで現在の形になりました。
百: 一に漢字の「白」を足したものです。音も白に借りています。
千:一に「人」の字に横線を引いた形です。なぜこの形が千を表すようになったのかはまだはっきりしていません。もともとはただ「たくさん」を表す漢字でした。
萬(万):もともとサソリを表す漢字がなぜか数字の単位として使われるようになりました。なぜでしょうか…。
億:古代の想像上の最高数で人の頭が一杯になってしまうくらいの数の意味で用いられていました。抑圧の「抑」と同じ系統の漢字だそうです。
兆:もともとは「きざし」の意味で、亀の甲羅が割れた部分を示す象形文字です。
京:もともとは人の住む場所を表した漢字です。「高」や「亨」とも同じ系統の漢字だそうです。
というわけで、料理名は「たくさん(千)の薄切り(葉・頁)豆腐」という意味になります。見た目だけでなくとても簡単でおいしいので、ぜひ再現してみて下さい。
[材料]
豆腐 ……… 300g
干しシイタケ ……… 1個
ベーコン ……… 6g
[調味料]
オイスターソース ……… 小さじ1/3
醤油 ……… 小さじ1
味の素 ……… 少々
固形ブイヨン ……… 少々
中華スープ ……… 100cc
水溶き片栗粉 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.豆腐は可能な限り薄切りにし、耐熱の皿にきれいに盛りつける。器ごと蒸し器にかけ5分ほど蒸したら器に溜まった水分をキッチンペーパーなどで吸い取っておく。
2.干しシイタケとベーコンを細かくみじん切りにし、中華スープに入れて煮込む。オイスターソース、醤油、味の素、固形ブイヨンを加えて味を調えたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。
3.作り方1の豆腐の器に作り方2のソースを掛けたら完成。
Point!
箸よりもスプーンの方が食べやすい料理です。
蒸すと器にかなりの水が溜まるので、全て吸い出すなどして取り除きます。
豆腐の間に薄切りにした白身魚の身を挟むと高級料理になります。また高級料理店では豆腐を写真の三分の一~四分の一ほど非常に薄く切って調理します。包丁技術に自信のある方は挑戦してみて下さい。
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