胡椒餅│胡椒餅

さて、昨日の『太陽餅』に引き続き、今日は台湾小吃の定番である『胡椒餅』のレシピをしょうかいします。ガイドブックにも乗っている有名な料理で、これを目当てに台湾を訪れるかたも多いのではないでしょうか？

もともと福建省のイスラム教徒たちが食べていた『饢│ナン（インド料理のナンです）』に似た料理が起源となっているといわれ、それが各地に伝わる形で福州名物である豚肉を使った焼餅の『蔥肉餅』となり、さらにそれから派生する形で現在の『胡椒餅』になりました。東南アジア各地域では地域ごとに名前は違いますが、どこでも食べられるポピュラーな料理となり、台湾でも80年代に大流行して今に至ります。台湾では元は「福州餅（Fu zhou bing）」と呼ばれていたものが、なまって「胡椒餅（Fu jiao bing）」 と呼ばれるようになったそうです。

台北では饒河夜市（→美食情報：松山区1）のものなどが有名ですが、他の夜市や街中でも食べられます。同じように作るのは少々難しいですが、多少失敗しても形が崩れるだけで味は代わりません。台湾で食べてみて気に入ったら、レシピを見ながら日本でも挑戦してみてください。

餡の下になる部分がすこし厚めになっています。

お店では窯の壁にくっつけて焼きます。

難易度：
☆☆☆

調理時間：
2時間

材料1：（皮）
中力粉 ……… 500g
砂糖 ……… 大さじ2
ベーキングパウダー ……… 小さじ1
酵母 ………大さじ1
温水 ……… 200cc
サラダ油 ……… 大さじ2
ゴマ ……… 少々


材料2：（餡）
豚ひき肉 ………350g
ネギ ……… 100g
醤油 ……… 大さじ3
砂糖 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/3
五香粉 ……… 大さじ1
黒胡椒粉 ……… 大さじ1


作り方：
1．ボウルに酵母と砂糖を入れて混ぜ合わせ、温水（40度）を加えてよくかき混ぜる。続いて中力粉とサラダ油を加えよくかき混ぜる。表面に光沢が出るくらいの粘度になるよう少量の水を加えてぬれた布巾をボウルにかぶせ10分ほど発酵させる。

2．ネギは荒くみじん切りにする。ネギ以外の材料2をよく混ぜ合わせておく。

3．作り方1の皮を20等分し、中央をすこし厚めに、周囲を薄くのばした円形に形を整える。これに作り方2の餡とネギを包み、周辺を抓んで口を閉じる。

4．少量の水を表面に塗りゴマを振って、クッキングペーパーをしいたプレートに乗せて180度に熱したオーブンで20-25分焼いたら完成。


Point：
オーブンで焼くために材料は20等分していますが、実際には8-10等分くらいで本来の大きさになります。オーブンに入るならこのサイズで作ってもよいでしょう。

焼くとすこし膨らむので隣のものとくっつかないように注意しましょう。（台湾などでは窯であえてくっつけながら焼くスタイルです。）

ゴマはお決まりのように乗っていますが、なくても作れます。

皮は長時間発酵させませず、すこしだけもちっとするくらいで作ります。あまり発酵させすぎると肉まんのようになりますが、皮が薄いので焼くときに中身が出てきてたいへんです。発酵具合は何度か作らないと見極めが難しいと思うので、いろいろと試してみてください。

途中で作るのが難しいと感じたら餡を餃子に包んだり、平たく作ってフライパンで焼いて食べましょう。十分おいしい料理になります。

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