実は客家人以外の台湾人も端午の節句にこの料理を食べるのですが、材料の意味するところがすこし違います。
客家人は、長豆を蛇に見立てて、蛇に噛まれなくするため、茄子(客家語で吊菜)を食べるのは蚊に刺されなくするため、この料理を食べます。蚊に刺されない(預防蚊子咬)の最後の「咬」の字が「吊」と同じ発音なので名前をもじって使っています。
普通の台湾人が端午の節句にこの料理を食べるのは、長豆を長寿の象徴として、茄子は健康のためです。
他にもスモモを子孫繁栄の象徴として食べることがありますが、これは客家人、台湾人どちらにも共通のようです。
台湾では端午の節句に食べられる郷土料理ですが、材料も簡単で手軽に作れるので、挑戦してみましょう。
写真は少量の赤ピーマンを加えたもの。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
茄子 ……… 200g
ささげ ……… 300g
バジル ……… 少々
(本来は九層塔を使う)
ニンニク ……… 8個
調味料:
塩 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
水 ……… 400cc
作り方:
1.ささげ、ナスはそれぞれよく洗い、ぶつ切りにする。ニンニクはみじん切りにする。
2.熱した鍋に少量の油(分量外)をひき、みじん切りにしたニンニクを炒めて香りを出す。
3.ささげとすべての調味料を加え強火で3分ほど煮込む。
4.鍋の水気がなくなってきたら茄子を入れ、鍋の水気がほとんどなくなるまで2分ほど炒める。
5.出来上がりにバジルの葉を入れて混ぜ合わせて完成。
Point:
茄子の切り方を工夫すると同じ料理でもさまざまな食感を楽しめます。写真のように細長く切ったり、ブロック状に切ったり、いろいろと切り方を工夫してみましょう。
まずささげを煮込んでから水気を飛ばし炒めます。強火で一気に水気を飛ばしますが、火力の弱いコンロでは時間がかかるかもしれません。その場合水の量を200-300ccに減らしてください。
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