本日は久しぶりの四川料理『陳皮牛肉│陳皮回鍋牛肉』のレシピの紹介です。陳皮とは七味唐辛子にも使われる生薬の一つで、ウンシュウミカンの皮を干したものです。柑橘系のさわやかな香りとほのかな苦味を持ち、さまざまな中華料理に応用されます。日本でも手に入れやすい漢方材料の一つで、探せば大手スーパーの香辛料コーナーや、ミカンの産地なら道の駅などでも手に入るでしょう。
この『陳皮牛肉』は回鍋肉の一種で、『牛肉陳皮』などひっくり返して呼ぶこともありますがどちらも同じ料理です。見た目は非常に単純な料理ですが、シンプルな見た目とは裏腹に本格的な中華料理の味を楽しめます。中華好きな方は是非食卓に並べてみましょう。
もともと四川料理の一つなので花椒と唐辛子の辛さがポイントです。辛さに隠れた柑橘系の香りを楽しみましょう。 辛さが苦手な人は花椒と唐辛子の量を適宜調節してください。
陳皮にはさまざまな効能効果があるのですが、この料理にはあまり関係がないので興味がある人は自分で調べてみましょう。台湾訪問時にいろんな香辛料を買っておいて、日本でこのブログを読みながら料理を作るのも楽しいと思います。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
牛肉 ……… 400g
陳皮 ……… 3g
花椒 ……… 2g
唐辛子 ……… 5g
調味料1:
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ1
調味料2:
豆板醤 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ1/2
作り方:
1.牛肉は厚さ2mmほどにスライスし、調味料1に10分ほど付けておく。陳皮を柔らかくなるまで氷水につけて置いた後、千切りにする。
2.熱した鍋に大さじ5の油(分量外)をひき、牛肉を肉汁が出てこなくなるまで炒めて取り出しておく。
3.同じ鍋に花椒を加え、弱火できつね色になるまで炒めて香りを引き出したら、陳皮と唐辛子を加えて香りが立つまで炒める。作り方2で取り出しておいた牛肉を加えよく混ぜ合わせる。
4.材料によく火が通ったら調味料2をすべて加え、牛肉に絡ませて完成。
Point:
この料理はスピードが命です。火に掛けてから5分とかからずに調理が終わるので、牛肉を取り出す皿や香辛料を全て用意した後調理を始めましょう。火力の調節も必要なので料理の腕が問われます。
本場四川のレシピそのままなのでこのまま作るとかなり辛いです。普通の日本人なら花椒と唐辛子は1/3-1/4でも十分です。適宜調節してください。
陳皮が手に入らない方は、手近な柑橘類の皮をよく洗って、1週間ほど陰干しして自作してください。残りは冷凍しておけばいつでも使えます。
台湾で購入する陳皮は乾燥のさせ方によっていくつか種類があります。ミカンの皮の形を残しているものがベストですが、どれを使ってもかまいません。
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