本日はちょっと変わった台湾料理である『糕渣│宣蘭スープ揚げ』というものを紹介します。適切な日本語訳が見つからなかったので、適当に宣蘭スープコロッケなどと訳していますので、あしからず。
『糕渣』は台北の南東部、バスで一時間ほどの距離にある宣蘭地域の特産料理で他の地域ではまず食べることはできません。この宣蘭地域には『卜肉』や『包心粉圓』など珍しい特産料理が多くあり、旅行者の口を楽しませてくれます。
『糕渣』を初めて食べる人は、まずどのような味がするのか?食べてみると、どうやって作るのか?食べ終わると台北でまた食べられるのか?疑問が次々に湧き上がってくる料理です。初めて食べた時の筆者の感想がまさにこれでした。
真っ白な衣に包まれたケーキのような外観、箸でつまんだ時のフワフワプルプルの感触、口に入れたときの予想外の熱さ、口中に広がる出汁の旨み、そしてまったく想像できない調理方法。台湾で食べる料理で最も謎に満ちたものといえるでしょう。
だし汁で作ったクリームコロッケだと思えば料理のイメージがしやすいかもしれません。
宣蘭や羅東まで足を運ばないとまず食べることはできないため、数度台湾に旅行に来たことがある人でも食べたことのある人は多くないでしょう。味はまったく日本人好みで、特別な材料は何も使わないため、実は日本でも簡単に作れます。
ぜひ日本で作って家族や友人を驚かせてみましょう。くれぐれもやけどに注意です。
難易度:
☆☆
調理時間:
2時間(冷却)+30分以内
材料:
中華スープ ……… 500cc
(Point参照)
卵 ……… 2個
コーンスターチ ……… 40g
片栗粉 ……… 40g
調味料:
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
作り方:
1.すべての材料(冷えたもの)を鍋に入れよく混ぜ合わせる。
2.作り方1の鍋を中火で加熱しながら、とろみがつき始めるまでよくかき混ぜる。とろみがつき始めたら弱火にし、かき混ぜながら10分ほど加熱し、火を止める。
3.バットやボウルに移し変え、荒熱を取ってから冷蔵庫で2時間ほど冷やす。
4.冷やしたものをサイコロ状に切り分け、片栗粉(分量外)をまぶして160度の油で表面がきつね色になるまで揚げる。塩コショウを添えて完成。
Point:
干しエビやコーンスープで味を付けたりする作り方もあります。それぞれの重量を中華スープと置き換えて作ってみてください。日本のお吸い物や清まし汁、粉のスープなどでも作れます。干しエビやコーンはミキサーで粉砕してから加えてください。
鶏肉や豚肉のミンチを少量加えることもあります。その場合も食材の重さを中華スープから引いてください。
揚げる時に低温の油(140-150度)ですこし長く揚げると、片栗粉の色が白いまま火を通すことができ、まさにケーキのような外観にすることができます。ケーキと思ってそのまま口に入れるとやけどするので注意しましょう。
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