本日は『八寶粥│八宝粥』という粥の紹介です。その名の通り八種類の具を粥にしたもので、米以外にも豆類や漢方材料なども入っています。もともとは仏教由来の料理で、別名を『臘八粥』、『仏粥』、『七宝五味粥』などとも言います。
日本からの観光客が食べる機会はあまりないと思いますが台湾では非常にポピュラーな料理で、スーパーマーケットではレトルトや缶入りのものを購入することができます。また仏教由来の料理だけあって台湾各地にあるお寺でよくお供え物として捧げられているのを見かけられます。旅行中にお寺を訪ねることがあれば注意してみてみましょう。ちなみに仏教由来の料理ですが、お酒を少量使って作るのが一般的です。
八種類の具は特に決まっているわけではなく、ここで紹介するレシピも一例でしかありません。手に入らない材料は雑穀類や堅果類、乾燥果物と置き換えて作ってください。また豆類や雑穀はそれぞれ水につけて柔らかくしておく時間が必要です。時間はかかりますが、栄養たっぷり、消化吸収のよい粥ができます。ぜひお試しください。
難易度:
☆☆
調理時間:
下準備+1時間以内
材料:
もち米 ……… 150g
玄米 ……… 150g
緑豆 ……… 60g
小豆 ……… 100g
ベニバナインゲン ……… 100g
蓮の実 ……… 50g
ハトムギ ……… 50g
竜眼肉 ……… 50g
紹興酒 ……… 30cc
水 ……… 4000cc
調味料:
黒砂糖 ……… 250g
(普通の砂糖でもよい)
下準備:
1.小豆、ベニバナインゲン、蓮の実、ハトムギ、玄米はよく洗い、冷水に5時間浸けておく。
2.もち米、緑豆はよく洗い、冷水に2時間浸けておく。
作り方:
1.下準備しておいた材料をざるに上げ水気を切る。竜眼肉はよく洗っておく。
2.底の深い鍋に、下準備しておいたすべての材料、紹興酒、水を入れ強火で沸騰するまで過熱する。沸騰したら弱火で50分過熱し、竜眼肉を加え更に10分加熱する。砂糖で味を整えて完成。
Point:
龍眼肉とはリュウガンという植物の果肉を乾燥させたものです。殻付きのまま乾燥させたものは桂円
と呼び、台湾では特にスープ料理に甘みを付けるため多用します。
待ち時間が多い料理ですが、実際の調理は煮るだけなので簡単です。
作り方2で長時間に込むときは、焦げ付きに注意です。適宜水を足しましょう。
暖かいまま食べてもいいですが、冷やしてもおいしく食べられます。
紹興酒は必須ではありません、清酒や料理酒に代えたり、使わなくても作れます。
他にも落花生、栗、紫米、粟、棗、キクラゲなどを加えて作ることもできます。手に入らない材料は思い切って抜きましょう。8が7や6になっても、お釈迦様はたぶん怒りません。
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