冬といえば温かいスープ料理。今日はヤマイモと鶏肉を使ったお手軽中華スープを紹介します。ヤマイモは中国語で「山藥」といい、日本でも生薬の名前として使います。山の薬と書き、実際栄養分も豊富なので「山薬」と名が付いたように思えますが、実は字面とヤマイモの効果はまったく関係がありません。古くは「薯蕷(しょよ)」と言ったそうですが、唐および北宋の皇帝の名、諱とそれぞれの文字が重なり(避諱といいます)、最終的に「山薬」と変更されました。
ヤマイモは、漢方でも滋養強壮、下痢を止め、のどの渇きを潤すなどの使われ方をします。漢方薬局では乾燥品が手に入りますが、このレシピでは生のヤマイモを使います。もちろんナガイモで代用してもOKです。
じっくり煮込んで舌の上で崩れる鶏肉と、ホロホロになったヤマイモ、そしてほんのり塩味の透明なスープが織り成すハーモニー。伝統的な作り方ではナツメとクコを入れますが、日本で作る場合にはなくてもいいでしょう。
筆者はこのレシピにアサリを足して作るのが好物です。おいしいですよー。
難易度:
☆
調理時間:
1時間以内
材料:
鶏肉 ……… 600g
ヤマイモ ……… 400g
枸杞 ……… 少量
(なくてもよい)
大棗 ……… 10個
(なくてもよい)
水 ……… 1600cc
調味料:
塩 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
ブイヨン ……… 小さじ1
(だしのもとで代用してもよい)
作り方:
1.鶏肉はぶつ切りにし、熱湯をかけて臭みを抜き、氷水につけておく。
2.ヤマイモは皮を剥き、一口大に切る。枸杞と大棗は水(分量外)につけておく。
3.土鍋に水を入れ、火にかけ沸騰させる。鶏肉と大棗を入れ蓋をして30分ほど煮込む。
4.あくを取り、ヤマイモと枸杞、調味料を加える。蓋をして10分ほど煮込んで完成。
Point:
調味料は最後に入れて味を調えます。
日本の普通のスーパーでは枸杞(クコの実)、大棗(なつめ)の二つは売っていません。無くても作れますので、省略してください。加えれば、ほのかな甘みと滋養のある味になります。少量の砂糖を加えてもOK。
台湾料理では珍しく生姜を加えないスープ料理です。もちろん加えて悪いことは無いので、好みで加えましょう。
好みで具を追加してみましょう。筆者はアサリを足したのが好物です。ニンジン、エリンギ、エノキなどキノコを加える人もいます。
生薬の読み方は
枸杞│くこ
大棗│たいそう
です。
生薬が必要な方はメールかコメントで連絡ください。
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