台湾の家庭料理『豬肚炒蒜苗│豚ガツと葉ニンニク炒め』のレシピを紹介します。クニクニとした豚の胃であるガツとシャキシャキの葉ニンニクをサテソースで炒めて作る料理です。醤油を使っても作れますので、いろいろなアレンジを試してみましょう。
豚ガツとは豚のGUTS、ガッツ石松のガッツ、根性や内臓を表す「ガッツ」のことで、豚の胃を指します。中国語では豬肚といい、特に中国の南部地方で食材に使われることが多いです。
中華料理では爪、毛、骨など、明らかに食用に適さない部分を除き、基本的に動物のすべての部位を食材にします。ただし肉の部位については正式な名称がないこともあり、また隠語も多いので漢字を見てもどの部位が使われているのかよくわからないことの方が多いです。実際食べてみてのお楽しみということですね(笑)。
参考までに料理名にこの字を見かけたら食べてみろ(気を付けろ!)というのをいくつか紹介しておきます。
まずは「鞭」、武器として使うものではなく、鞭のように細長い部位を意味しています。精力増強効果があるそうです。
続いて「豆」、文字通りマメを意味することの方が圧倒的に多いですが、ごく稀にマメの形をした男性器官を食材にしていることも…。
更には「霜」。美しい言葉です。牛肉の霜降りなどの表現に使いますが、中国ではときどき「脳」を使った料理にこの字が使われることがあります。
他にもまず通常のレストランでは見かけることはないと思いますが、薬膳料理には動物や(人間の)胎盤や臍の緒を使ったものも少なからずあります。健康食品として売られてはいますが、料理に使うのはちょっと勇気が必要ですね(笑)。
これらに比べれば豚の胃や心臓を食べるなんてかわいいものですね。
それではレシピです。
[材料]
豚ガツ ……… 1個
葉ニンニク ……… 100g
芹 ……… 30g
トウガラシ ……… 1本
ニンニク ……… 3個
[調味料]
サテソース ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.豚ガツを下処理し、茹でて火を通す。豚ガツが冷めたら幅1cmほどの食べやすい長さの千切りにする。
2.葉ニンニクとセリを5-6cmほどの長さに切る。
3.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、葉ニンニク、セリ、トウガラシ、ニンニクを入れて香りが出るまで炒める。続いて作り方1の豚ガツとすべての調味料を加え、中火で炒めながら水気が無くなるまで炒めたら完成。
Point!
トウガラシとニンニクは丸ごとをそのまま使います。薄切りや輪切りにしてもよいので、好みで調理してください。
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