本日も続く高級レストランのレシピ再現シリーズ、『干貝豆腐蓉湯│貝柱と豆腐蓉の中華スープ』の紹介です。
長いく続く中華料理の歴史では、各地で独特の食材や調理方法が開発され、また消えていきました。中華の統一という夢を描いた古代中国の英雄たちと同じように、自分の料理を中華に広めるという野望を描いた料理人たちも数多くいたのです。
現代ほど情報網が発達していない時代には中華料理の長点は皇帝に認められるかどうかでした。王朝の統一を受けた各地域ではこぞって新しい技法、新しい材料、新しい味を追求し、各地の官吏を招き、接待を繰り広げました。そうして各時代の有力者に認められ記録に残されているものが、現代に続く中華料理です。
各地で名菜とされる料理は数多くありますが、「湯:スープ」はあらゆる場所、時代で特に重要視されました。中華料理のスープの技法はまさに多種多様、千差万別、日常的に庶民が口にするものから、医薬品としてまであらゆる研究がなされました。例えば四川料理ではスープは「川戯離不了幇腔、川菜少不了好湯」などと表現され、料理においしいスープはなくてはならないものと表現されます。また台湾料理の元になった福建料理は「一湯十変」、「百味百湯」など中華料理でも特に多種多様なスープがあることでも有名です。
日本の味噌汁や澄まし汁もなかなか捨てたものではないですが、種類や調理方法の多様さでは中華料理に及びません。いろんな中華スープ料理を身につけて食卓をより豊かに彩ってみてください。
[材料]
貝柱 ……… 40g
豆腐 ……… 4丁
豚ひき肉 ……… 80g
中華スープ ……… 800cc
[調味料]
塩 ……… 少々
味の素 ……… 少々
[作り方]
1.貝柱を柔らかくなるまで蒸し、裂いて糸状にしておく。
2.豆腐をすりつぶしてひき肉と混ぜ合わせ、調味料で味を整えておく。
3.アルミホイルかラップを敷いた耐熱容器の底に貝柱をいれ、上から作り方2の豆腐とひき肉を混ぜ合わせたものを詰める。空気が入らないように容器に押し込んだら、容器ごと蒸し器で20分ほど蒸す。
4.作り方3の容器をスープ容器の中央に ひっくり返して中身をお碗形に取り出し、周りに温めた中華スープを注いで完成。
Point!
中の豆腐蓉部分は割りと簡単に作れます。慣れたら中華スープの味にもこだわってみましょう。
豆腐は一度よくすりつぶしてザルなどで裏ごししておくと舌触りがよくなります。
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