娃娃菜│中華ベビー白菜炒め

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日は『娃娃菜│中華ベビーキャベツ炒め』のレシピを紹介します。なんともかわいらしい名前ですが、台湾でも謎の多い料理です。

「娃娃菜」が指す野菜はかなりの数に上ります。通常「娃娃菜」と呼ばれるのは、別名「人蔘菜」などと呼ばれる野菜で、中国語の正名を「抱子芥菜」といいます。茎から多くの小型の白菜が生えてくるブロッコリーと白菜の相の子のような野菜です。日本のGoogleで「娃娃菜」を検索するとこちらの「娃娃菜」が多数ヒットします。正しい「娃娃菜」の形を見たければ「抱子芥菜」などで検索してみてください。

ところが市場で売られている「娃娃菜」はこれとは異なる形態のものが多く、見た目はいわゆる小型の白菜、他にベビーキャベツなどもすべて「娃娃菜」として売られています。小型の白菜型のものが最も多く、中国のサイトで「娃娃菜」を検索すると、この野菜の写真や解説がたくさん出てきます。

日本人が考える「娃娃菜」と中国人が考える「娃娃菜」にはすこし差があるようです。おそらく「抱子芥菜」が日本に「娃娃菜」として紹介された後、中国でアメリカや日本からもたらされた小型の白菜が流行し、その見た目からこちらも「娃娃菜」と呼ぶようになり、いつの間にか定着したというのでしょう。台湾でも「娃娃菜」と言えば小型の白菜を指す方が一般的で、スーパーでは小型白菜が「娃娃菜」の名前で売られています。商標や品種の登録がきちんと出来ていないのでしょう。日本では考えられませんが、台湾では十分考えられる話です。そのうち開発者か最初に輸入した会社と商標登録者の間で訴訟が起き、泥沼の争いが…(笑)。本当に台湾ではよくある話なので、困ったところです(笑)。

海外から様々な食材が気軽に取り寄せられるようになった現在、この手の名称の問題が少なくなるよう法整備を進めていただきたいものです。台湾や中国でもこの二つの「娃娃菜」問題は識者らに頭痛の種として認識されているようです。

熱炒店で食べられる『娃娃菜』はほとんどが小型の白菜を使ったもの。レシピでも小型白菜の「娃娃菜」を使ったレシピを紹介します。小型白菜の「娃娃菜」は普通の白菜よりも身が締まっており、甘く、水気が多いのが特徴です。もちろん普通の白菜でも作れます。


[材料]
ベビー白菜 ……… 2束(200g)
トウガラシ ……… 1本
ニンニク ……… 4個
水 ……… 100cc

[調味料]
固形ブイヨン ……… 小さじ1

[作り方]
1.ベビー白菜をよく洗ってから、縦に半分、その後横に4-5等分する。ニンニクとトウガラシはみじん切りにする。

2.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ニンニクとトウガラシを炒めて香りを出す。続いてベビー白菜を入れてかき混ぜながら30秒ほど中火で炒める。

3.水を加えて沸騰させたら蓋をして1分ほど蒸す。

4.固形ブイヨンを加えよくかき混ぜて味を調えたら完成。

Point!
好みでニンニクの量を増やしましょう。70gくらいまで増やしてもおいしく食べられます。

ベビー白菜は身がとても柔らかいので、あまり包丁を入れないで作る方法もあります。縦に長く切って器に並べても映えるので好きなように切ってください。

ベビー白菜の方が芯が柔らかく甘いですが、普通の白菜でも作れます。

大さじ1ほどの水溶き片栗粉を加えて、とろみをつけてもよいでしょう。

これに干しエビを加えてとろみをつければ『開陽白菜』、いや『開陽娃娃菜』になります。


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