烤烏魚子│焼きカラスミ

難易度:☆ 調理時間:一瞬
台湾名物カラスミを使った料理『烤烏魚子│焼きカラスミ』のレシピです。熱炒店でビールを飲むときは定番のメニューですが、日本でもカラスミさえあれば一瞬で再現できます。

ぱっと思いつく限り、台湾と日本でもっとも値段が違う食材の一つがこのカラスミ。台湾で数千円で手に入るものも、日本だと一万円を越える値段になることもしばしば。若い人はほとんど食べないと思われますが、何でこんなに珍重されているのでしょう。日本の食品業界の大きな謎の一つです。

カラスミとは「唐墨」の意味で、もともとは中国の墨に形が似ていることから名付けられました。アジアでは台湾のものが抜群に有名ですが、イタリアのボッタルカなどヨーロッパにも類似の料理があります。それもそのはず、カラスミはもともとは古代ギリシャやエジプトが発祥で、その流れでヨーロッパに製法が伝わっているのです。これがシルクロードを通って中国に伝来。明朝時代に日本にもたらされ、秀吉が珍味として食したという記録が残っています。

日本ではお茶漬けにして食べる人が多いと思いますが、台湾では酒に浸けた後表面を焼いて食べます。高級品はチーズのような独特の風味があり、日本酒だけでなくコニャックやウォッカともよくあいます。筆者はフレッシュトマトと合わせると美味しいと思うのですが、誰か居酒屋メニューで出してみませんか(笑)?

というわけで台湾の焼きカラスミのレシピです。色々な作り方があるので、まとめて紹介しておきます。冷えたビールやお気に入りのお酒を用意してどうぞ。


[材料]
カラスミ ……… 1本(200gほど)

[調味料]
酒 ……… 適量
高梁酒 ……… 50cc
 (度数が50度を越える酒ならウォッカや焼酎などでもよい)

[作り方1]酒焼き
1.カラスミの表面に酒を塗り耐熱の容器に入れた後、高梁酒を振りかけ火をつけて途中ひっくり返し、両面をそのまま火が収まるまで焼く。

2.薄切りにして盛り付けて完成。

[作り方2]酒炙り
1.カラスミの表面に酒を塗り焼き網に乗せる。高梁酒を振りかけながら表面が白く泡立つ程度まで焼く。

2.薄切りにして盛り付けて完成。

[作り方3]オーブン焼き
1.カラスミを酒に1-2分ほど漬けておき、200度に熱したオーブンで両面がきつね色になるまで焼く。

2.薄切りにして盛り付けて完成。
[作り方4]酒揚げ
1.カラスミの表面に酒を塗り、乾燥させておく。160度に熱した油で5秒、瞬間的に揚げて表面の色を変えた後、取り出して油を切っておく。

2.薄切りにして盛り付けて完成。


Point!

どれも微妙に風味が異なります。好みで作り分けてください。

ウォッカで作ると、西洋料理に合います。おすすめです。

普通はカラスミ単独でなく、薄切りにしたダイコン(またはダイコンの浅漬け)とネギなどの、水気の多い野菜と香りのある野菜を添えて出されます。日本で作るならお新香でも添えてください。


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