肉絲米苔目│台湾風焼き太ビーフン

難易度: 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『肉絲米苔目│台湾風焼き太ビーフン』のレシピを紹介します。うどんのように太いビーフンである「米苔目」を使い、中華スープを使って作る焼きそばです。米苔目は日本ではなかなか食べられませんが、うどんなどで代用して作ってみましょう。

台湾でよく食べられる「米苔目」はもともと広東省梅州の客家に伝わる米を使った「粄」という料理に由来します。当初は両端がすぼまった形をしており、形態がネズミの糞に似ているということで「老鼠粄」や「老鼠屎粄」と呼ばれていました。最初期は手で延ばして作っていましたが、穴の開いた器具で押し出して作る製法が生まれ、「米の生地を篩の目を通して押し出して作る」ことから「米篩目」 と呼ばれるようになりました。この製法が福建省に伝わると、「篩」の字が福建語(閩南語)で音が同じである「苔」に変わり、「米苔目」と呼ばれるようになりました。さらに福建の華僑らによってマレーシアあたりに伝わったものは、漢字が簡略化されて「米台目」などとも呼ばれます。

広東省から香港に伝わった「老鼠粄」は、さすがにネズミのフンでは字面が良くないということで、その形状から「銀針粉」と名前を変えました。たしかに食欲を考えたら名前を変えたほうが良いのはよく理解できます(笑)。そもそもなぜ最初にその名前を選んだのか、とても疑問です。

各地に伝わる過程で名称が変わり、その変遷が良く記録されている面白い食材です。

もともとはこの料理のように炒麺のようにして食べたりスープの具として使ったりする食材ですが、台湾ではシロップ漬けにしたり、紅茶のトッピングとして使ったりするスイーツとしての調理法が生まれました。台湾の街角で「米苔目」、またドリンクステーションで「粉條」の字を見かけることがあればぜひ口にしてみましょう。



[材料]
豚肉 ……… 30g
米苔目 ……… 200g
干しシイタケ ……… 1個
ニンジン ……… 15g
キクラゲ ……… 20g
ニラ ……… 10g
ニンニク ……… 2個

[調味料]
中華スープ ……… 50cc
醤油 ……… 大さじ2
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々

[作り方]
1.豚肉を細く切る。干しシイタケを水で戻し、柔らかくなったら千切りにする。ニンジンとキクラゲを千切りにする。ニラを食べやすい長さに切る。ニンニクをみじん切りにする。

2.鍋にお湯を沸騰させ、米苔目を茹でて火を通す。火が通ったら取り出して水気を切っておく。

3.フライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、ニンニクを炒めて香りを出す。続いて干しシイタケと豚肉を入れて色が変わるまで炒める。

4.作り方3のフライパンに米苔目とキクラゲ、ニンジンを加える。さらにすべての調味料を加えて味を調えたら、米苔目を焦がさないように注意して水気が無くなるまで中火で炒める。水気が無くなったらニラを加えてよく混ぜ合わせて完成。

Point!
米苔目が無い人はうどんで代用しましょう。米苔目はうどんよりも短いので、うどん玉を包丁などで半分に切ってから調理すると感じがでます。

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